タミヤからF-14の新キット(1/48)が発表されるとは、正直言って予想外でした。会場のタミヤのブースには、機首先端にピトー管のないF-14Aブロック65の完成品(VF-2のマーキング)と、機首にピトー管が設けられたブロック90の完成品(VF-84のマーキング)が展示されていました。但し、金型の一部はまだ開発中とのことで、光造形部品を使用しての組み立てとの注記がありました。展示されていた部品のテストショットを見る限り、主翼は可動で、1/32のキットのように動翼は固定のままでした。少し進歩が見られたのは、ウィンドシールドのクリアパーツの型割とインテイクからエンジンファンまでのダクトと思えるパーツが見られたことです。 |
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前者は、クリアパーツがウィンドシールド前方の機体の一部まで一体化されており、組み立てを考えたパーツ分割になっていると好感を持ちました。また後者は、1/32のキットではエンジンファンが筒抜けになっていたインテイクにダクトを追加し、実機に近い形状にしようとするもので、他社キットとの競争を考えると当然の結果かもしれません。コクピットは単体で素組品が展示されていましたが、パイロットのフィギュアはよくできているように見えました。ただ搭載兵装が別売だとのことで、価格がどうなるのか注目されます。まだ開発中であり、今後どのように変化するかは予測がつきませんが、既に同一スケールでF-14シリーズの発売を予告しているアバンギャルドとの競合となり、その動向に目が離せません。 |