エブロのこのキット 大変よく出来ています。
惜しむらくは、「組み立て説明書」で、そこにもっと配慮があれば、更に楽しいものになっていたことと思います。
プラモデラーではなく、主に一般の方が取り組むプラモデルなので、説明書には今何を作っているか、基本的な「砲塔」とか、「キャタピラ」とかの言葉だけでもあれば もっと親切でした。
プラモデルは、成型部品だけでなく、箱絵、説明書の3点が三位一体となった商品です。
特に、こういったキャラクターを前面に出した商品は、組み立てる人が実感として感じられるようなプラモデルの組み立ての楽しさを演出する配慮が必要だと感じます。
(箱絵)
箱絵にはキャラクターの絵があるものの、
「県立大洗女子学園」、「あんこうチーム」、
「西住みほ」 さんの記載が無く、それらがあれば、もっとわかりやすくなったことでしょう。
(組み立て説明書)
組み立て説明書は「3DCADで書いた図」しかありませんが、 例えば、「西住みほ」さんが丁寧にガイドするようなアニメタッチのものだったら、もっと楽しくなった事でしょう。
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さて、こうやってスナップキットを作ってみると、ディフォルメ戦車ではありますが、きちんと完成できるということがわかります。
1/35のガールズパンサー版スケール戦車も数社から発売されていて、ガルパン作りたさに購入された人も多かったことと思います。
しかし、精密な戦車プラモデルをそのまま流用したことから 部品点数が多く、「完成デキナイヨー」と泣いたケースも多かったのではないでしょうか。
それは当然で、部品点数が多い戦車プラモデルは年季の入ったプラモデラーでも完成に持ち込むのはかなりの難関だからです。
一般の方が作るプラモデルには、それなりの配慮が必要です。
(1)わかりやすくて楽しい組み立て説明書
(2)部品点数を減らす。
(3)スナップキット化する。
(4)板組み構成のキットは中に「アンコ部品」を入れる
今回のエブロのディフォルメ戦車キットでは車体下部とキャタピラ部の一体構成は秀逸そのものです。
スケール戦車キットでも、どうせ、キャタピラも転輪も動かないのだから、転輪もこのような一体構成でもいいのでは と感じたプラモデラーも多かったことでしょう。
特にガルパンのようなキャラクター化スケール戦車キットでは 今回のディフォルメ戦車キットと同様な構成のプラモデルの企画はあり得るのではないでしょうか。 |