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飛行機プラモデルの製作

  フォッケウルフ Fw190A8R2
( タミヤ 1/48)

by 寿




 フォッケ祭り用の第三弾。マキシモヴィッツ伍長のラムイェーガー(突撃戦闘機)型です。重装甲で身を包み爆撃機の防御弾幕に真っ向から突っ込んで、20ミリと30ミリで力任せに粉砕するという実に漢らしい機体であります。 正に無謀と紙一重、ラム(攻城槌もしくは衝角)の名にふさわしい機体と言えましょう。日本も似たようなことやってますけど、装甲が極薄だったので返り討ちに遭うことが多かったみたい。ドイツも結構被害を被ってますからどっちもどっちか?まぁ、無敵のヒコーキなんて無いですからねぇ。結局、やってる事は一緒な訳だし。




  それはそれとして、このキット。標準仕様のキットにキャノピーマスキングやシート状の追加装甲版や防弾ガラスなどが入っていて、ちょびっとお得な感じ。お値段もやっぱりちょびっと高くて、同社のドーラが1800円の時に2200円。現在はもちっと高いんだろなぁ。 A8仕様なんでロケット弾とかコンパチのガンカバーとか爆弾とかも一緒に入ってますから、内容的にはむしろバーゲンプライスだとは思うんですけどね。マーキングも5種類がセットされてますし。




 基本、タミヤのキットですので組み立てには全くストレスありません。うーん、やっぱ安心して組めるね。プラの材質も柔らかくてサイコー。ところで、「ハセガワは組みにくくてヤダ」とか、「タミヤは完成度高いけど面白味が足りない」とか、色々言うヒトも居ますけど会社が違えば模型へのスタンスも変わってきますので、その辺は個性の範疇だとワタクシ寿は思うのでありますですよ。   片やモールドや形状を追求してパーツを細切れに分割。片やお気楽に作れることを追求してパーツ同士の合いを優先。

 それでいいんじゃないかなー、と。そもそも、違う会社の出した同じ機体のキットが全部一緒だったらつまんないじゃないですか。カレーやラーメンだって店ごとに味が違うでしょ?




 そんな訳でサクサク組み立ててちゃっちゃっと塗っていきます。ドイツ機は機体の側面まで下面色が回り込んでるので、一気に全身をエアブラシで塗って後は筆塗りでぺたぺた。いつもの塗りです。明るい色は筆で塗ってるとやたら時間食っちゃうんで。
 手抜きだと言いたいヤツには言わせとけ。仕上がりにさほど差が無いのなら、手間かからないやり方の方がいいのじゃ。
 後はいつものごとく、面相筆で迷彩塗って派手なスピナと赤のストライプ入れて、デカール貼れば出来上がり。今回はコーションデータも全部貼ってみました。たまにはいいでしょ?(いつもやれよ、って声が聞こえてきそう)
 ツヤ多めに塗ったんでちょびっとオモチャっぽくなったような気もしますが、気にしないコトにする。完成はやはり完成で、揺るぎないモノなのじゃ。




 しっかし我ながらホントに毎回いろいろと反省点が出て来ますなぁ。でもそれは失敗なんかじゃ断じてないのです。完璧に向かっている最中なのであります。「最初からこーするつもりだった」と柔軟な発想の転換ってヤツなのです。例え不慮の事故で木っ端微塵になっても、それはクラッシュモデルなのであります。またかっちょええ作品を作ってしまったと、完成した瞬間の至福に浸るのがプラモ趣味の醍醐味なのだと信じているのであります。  さあ皆さん。積みプラ置き場のタワーが倒壊するその前に、それら全てを作り倒してやろうではありませんか。
 完成品は正義!ウラー!!


製作の詳細

(写真1)カウリングを除く全身を下面色で塗ります。おお、まるでドイツの夜戦を作ってる気分だ。つーか、前回のハーゲルコルンやってるみたいな気分。

(写真2)下面色塗り終わったら次はみどりな部分から。面相筆でちまちま塗っていきます。下面色が適度に透けて勝手に明度が上がります。以前ドーラの時に下に回り込んだ上面色が割といい案配だったので、今回はそれを試してみてます。ってーか、実はこれをやりたかったのですよ、これを。



(写真3)基本色にミドルストーンを混ぜた色をエアブラシでぷーと吹く。そんで筆目をぼかした状態がこれ。まぁ、こんなもんかのう。ついでにイナズマのマスキングを。
(写真4)ボカし終わったらニュートラルグレーを筆でだーっと塗っちゃう。うーん、もう何だか出来たような気分になってきたぞ。


(写真5) マキシモヴィッツの機体に特徴的なのはやっぱコレですね。黒のカウリングと赤いイナズママーク。デカールはめんどくさかったので塗装だ!これもスピナと一緒の理由でありますよ。取り敢えずセールカラーを下地として、ドイツな赤(RLM23)で塗ってマスキング。黒はカウリングと同じく、限りなく赤褐色に近い黒にしてます。
(写真6) グレー部分もみどりと同じく指定色より明るめの色を混ぜてちまちま上塗りした後にエアブラシでボカして候。あとはデカール貼って小物パーツ付けてセミグロスのトップコート吹いたら完成です。


(写真7)  うーん、やっぱ艶が出すぎたかね?つーか、みどりとグレーの艶の差が気になって気になって・・・・
(写真8)  でもスピナーの黄色な渦巻きとみどりのコントラストは気に入っております。カウリングの部隊マークもステキ。




(写真9) 実機の写真を見てるとカサカサつや消しに見えたりしますけど、これは欧州は青天が少なくて曇ってばっかりなせいだと聞いた事が・・・・実際の機体はつるつるのぴかぴかだったそうです。でもスケールエフェクト的にはつや消しでいーかもしんないですね。


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