どうもヒサマロです。今月の第二特集に合わせて今回の温故知新シリーズは少しレアなP-39Q改造レーサー機コブラⅡ(1/45.6)を取り上げさせていただきます。実機はベル社の強力なバックアップで武装、防弾類、ライト類を撤去して軽量化した機体に2000馬力級にパワーアップしたエンジンを搭載し、排気管を6本から12本へ、キャノピー直後のエアスクープもP-63から転用した大型のものになりました。なによりも一番大きな外形変化は胴体下に大きなエアスクープがつけられ、プロペラが4枚のパドルブレードになったことです。その他動翼部は羽布張から金属製になるなど細かい変化は多数あるようです。 |
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レースナンバー75の赤い機体がコブラⅠ、レースナンバー84の黄色い機体がコブラⅡと命名された2機が製作されました。残念ながらコブラⅠは試験飛行中にオンタリオ湖に墜落し、パイロットのジョン・ウーラムズも機体と運命を共にしました。コブラⅡはテックス・ジョンストン操縦で1946年のトンプソントロフィーレースに参加し、レベルの箱絵にあるようにP-38,P-51アリソンマスタングをおさえて見事優勝を果たしました。この映像はユーチューブでも見られます。ソ連での戦果を別にすればP-39唯一の栄光のスポットライトを浴びた瞬間ではないでしょうか。 |