ロンドン軍縮条約下に水上偵察機24機を搭載して戦時には搭載機を半減、特殊潜航艇(甲標的)12隻を搭載する特潜母艦として計画され、1938年に水上機母艦「千歳」と「千代田」が建造された。ミドウェイ海戦で4隻の正規空母を失ったため両艦は空母へ改装され1944年から第3艦隊に所属して6月のマリアナ沖海戦に参加する。 |
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10月にはフィリピンへ上陸したアメリカ艦隊を殲滅すべくレイテ湾へ突入する栗田、志摩艦隊を援護するため小澤艦隊の空母4隻を囮にする「捷一号作戦」が発令、艦載機116機をかき集めて出撃して10月24日にフィリピン沖から最後の攻撃隊を発進させた。翌25日朝からアメリカ艦載機の猛攻を受けるが直援機もなく対空火器で応戦しながら回避運動をするが9時に「千歳」が沈没、「千代田」は被弾して航行不能となり「瑞鶴」と「瑞鳳」が相次いで撃沈され、曳航に失敗した「千代田」は迫るアメリカ巡洋艦隊に残った高角砲で応戦するが炎上して転覆、沈没した。 |