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飛行機プラモデルの製作

 F-15 イーグル (万年 1/100)

  by 加藤 寛之




 このキットは、1975年春の発売だと思います。万年での販売期間は短くて、その後にサンショーに移っています。サンショーに移った当初は角形の翼端だったはずですが、後に後縁側を切り落とした量産型タイプに改造されています(水平尾翼は発売当初からドッグツース付きの改修後形状になっていました)。サンショー後はしばらく姿を見せなかったように思います。サニーやアカデミー、ベンホビーもこのキットかなと思うのですが、特に確認していません。
 私にとって、イーグルはこの翼端の形で、青い機体こそイーグルです。私がイーグルを作るときはいつも初期タイプなので、知っている人は「またですか」ですが、「またですよ」が答えです。形もそうですが、塗装嫌いのわたしにとってカンタン塗装も魅力なのです。
 とはイイながら、万年のキットを作るのは初めて。開けてビックリ、ハセガワの試作タイプのキット(←後に金型改造、そしてとっくに絶版)とそっくりです。ハセガワは72サイズなので「そのままコピー」のはずはないのですが、まあ、ソックリです。風防の平面形はハセガワと違うかなと思いますが、作っている感覚はハセガワと全く同じでした。「実機の1/100じゃなくて、ハセガワさんのキットの模型です」といった雰囲気です。そして、ハセガワの試作タイプのキットが大好きなわたしは、とても嬉しかったのです。




 部品分割を大雑把に説明しますと、胴体は先端からコックピットまでの前方部分と、その後方部分とに分けています。前方部分にあるコックピットは床板と座席だけの簡易なもの。当然ながら、私はこれでOKです。風防は、胴体側の接着面にある面の乱れを均し整形する必要がありました。この作業があるので、座席は後付けがおススメです。胴体の後方部分は、胴体上面と主翼上面とが一体の滑らかなつくり。これに胴体下面を接着します。胴体上下の合いはこの時代のキットとして充分なものでした。主翼下面は内翼側に別パーツをはめ込むだけで、ハセガワと同じです。胴体の前後部との合いは、多少の擦り合わせは要しますが、良好といえます。エンジン吸気口はカクカクと上下可動だがガタつきそうなので、ヒンジを切りとって接着し固定しました。  垂直尾翼と水平尾翼は、ガイド板を切り落として接着面を整形して接着しました。ガイド板のない方が面合せはずっとカンタンで、しかも接着が強固になるので丈夫です。
 キットの脚庫は浅く窪ませてあるだけですが、これは賢明な方法だと思います。この浅く窪ませるだけの判断で、脚柱を短く作れることにもなり、おかげでしっかり安定した取り付けが出来ます。このような作りやすさへの配慮が、キット設計の見識に思えます。
 作るにあたって手を加えたところは、主翼前縁の下面側を大きく削り、上面もちょっとだけ削って、薄く見えるようにしたことくらい。ほぼキットそのままの形です。




 塗装はGSIクレオスMr.カラー74番「エアスペリオリティブルー」をそのまま塗りました。1/100に塗るには、もう少し明るいと良いと思うのですが、まあイイや。ほぼ全面一色なので、作業は超簡単。少し整形色の灰色が透けて見えるところがあって「もう1回塗ろうかな」と思うところが、塗り重ねを止めるとき。今回は2回塗りでOKとしました。  デカールは劣化していて分解寸前でした。置いたら動かせず、添付位置の微調整を諦めたものもあります。やはり、プラモデルは買ったら速やかに作るのがよい、ということですね。倉庫のどこかにサンショー版もあると思うので、製作を急いだ方が良さそうです。




 完成です。
イーグルは初期型に限る、私はそうなのです。主翼は角形、垂直尾翼先端のマスバランスは細く、エアブレーキは四角、排気口も綺麗に整形されている、そして青い、ひたすら青い。主翼にはなにも吊らない清潔さ。これこそが私のイーグルです。
完成までに約1週間、それも出勤前に1時間とか帰宅して1時間とか、そんな散漫な作り方で、1週間です。パーツの少ないキットを選び、細かいことは気にしない、大きな事もまあイイやとすれば、プラモデルは簡単にできるのです。塗装も簡単な方がラク、青いイーグル大好き、私はそれでよいのです。




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