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特集 日本の名車

フェアレディZ ( マルイ 1/24)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi




 日本の名車というと、1969年に登場し一世風靡したフェアレディZが思い浮かびます。
 マルイの初代フェアレディZはスタイルが抜群で名キットとして有名になりました。その発売は1970年代後半のことで、モーターライズで作った経験のあるモデラーも多かったことと思います。モデル化された車は、1976年モデル2.6リッターエンジンを搭載した260ZGレーシングタイプということになっています。 
 このキットは何度か再販されていますが、現在では当然のごとく絶版です。
 写真は1970年代に製作した旧作です。 やっと出番がきました。今回このマルイのフェアレディZの写真を撮るに際し、色あせたデカールを貼り替えて、レストアしてみました。
 
箱絵では、ボディ側面ゼッケン横のステッカーは、OKマーク(岡本理研ゴムのSAFETY DRIVE)ステッカーとなっていますが、レストア時にプレイボーイマークに変更してあります。

マルイ 箱絵





 実車のフェアレディZは、オープンボディだったSR311ダットサンフェアレディの後継として1969年に登場しましたが、そのスタイリングをがらっと一新しました。
 先代のダットサンフェアレディは1960年に登場しましたが、その時はオースチンヒーレー100によく似たスタイルから始まりました。
 しかし、後継のフェアレディZはロングノーズにファーストバックの2座席ハードトップスポーツカーとなり、明らかに1960年代に大流行したジャガーEタイプの流れのスタイリングです。
 ニッサンフェアレディZはジャガーEタイプに比べ 圧倒的に廉価だったことから、アメリカでは「ダッツン・ズィー」の愛称で親しまれました。そして、世界中で55万台という、当時のスポーツカーとしては空前の販売記録を樹立しています。
 
 最近は、5代目からのフェアレディZはノーズがぐっと短くなり、現行の6代目Z34系はポルシェに酷似したスタイリングになってしまいました。ニッサンのカーデザイナーにポルシェ崇拝の意識があるのでしょうか。その気持ちもわからないではないのですが、ニッサンフェアレディのオリジナリティの影も形もなくなり、残念です。ポルシェの廉価版のポジションで売ろうという意図が見え透けているのが悲しすぎます。





 さて、マルイのZに話を戻すと、ボディはMrカラーの1番ホワイトに3番レッドで塗装してありました。現在は ホワイトもレッドもたくさん色の種類がありますが、このキットを製作した1970年代当時は他にカラーの選択肢がありませんでした。しかし、この2色は塗りあがりはすっきりとした色気で今でも色あせもせず、気に入っています。  箱絵ではガラスモールやリアバンパーはメッキシルバーとなっていますが、レストアに際し、強そうな艶消し黒に塗り直してみました。
 また、各部の塗装が剥げた部分も丁寧に補修し、車の雰囲気を変えるためヘッドランプカバーを追加してみました。



レストア完了

 「日本の名車」特集をモチベーションに一台のカーモデルが蘇りました。レストアもなかなか楽しい作業です。  40年前の旧作なのでストレートに作って塗装しただけの未熟な出来です。
 それでも 写真をきちんと撮り、発表の機会を与えられると、プラモデルも本望なのではないかと思います。




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