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特集 日本の名車

(Photo) 日本の名車 コマツのブルドーザー

by  コルディッツ
博物館写真

 1941年、日本軍は米領ウェーク島を占領、飛行場の整備に米軍捕虜200名~300名を使役しようとしたところ、捕虜は10人程度の人出とブルドーザー1台で整備をやってのけたのが、日本とブルドーザーの初めての出会いと聞いていました。しかし史実は1940年に鉄道省が米国からブルドーザーを購入して信濃川発電所の工事で使っています。まあ基本的に兵器フェチの帝国軍人は、ウェーク島は文字通り「未知との遭遇」だったのでしょうが。

 捕獲されたブルドーザーは、小松製作所に研究材料として送られ、国産ブルドーザーの開発がスタートします。結果、大戦中に約150台のブルドーザーが「小松1型均土機」として生産されました。コマツテクノセンターにその1台が保存されていますが、残念ながら未見です。
 そして現在、世界のブルドーザー生産は米国のキャタピラ社と日本の小松製作所で二分されています。となると普段は意識しませんが、世界的な規模で真の「日本の名車」を生産しているのは、小松製作所ではないでしょうか。
 高度経済成長の時代に、工事現場のブルドーザーを見て育った世代なので、石川県小松市の小松駅前にある「こまつの杜」を拝観して、、野外展示中の歴史的なブルドーザー達に、ノスタルジーとシンパシーを感じました。


以下「こまつの杜」(小松市)にて                2016年2月撮影
コマツ製最古のトラクターT25
 1936年8月に製造された現存のトラクターの中では最古の物。1932年から
1943年までに239台生産され、農地開墾用に使われました。









D50-2-16号機
 1949年3月製造で、現存するD50ブルドーザーの最古車。国産第1号の製造
は1947年12月とのことです。「日本のブルドーザーの祖」






D50A  Ⓐ実験車 10672号機
 1961年製造。性能、耐久性を大幅に向上させた実験車。




D50-S 8型 ドーザショベル1号機
 1958年4月製造。ブレード(排土板)の代わりにバケットを装備したもの。
 トラックへの積み込みが容易になりました。






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