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飛行機プラモデルの製作
フォッケウルフ Fw190D-9 (ハセガワ 1/32)
by
寿
フォッケ造ってやるぜ大作戦(なんか毎回微妙に作戦名が違う)最後の大物!モーター仕込んで極楽鳥状態でのプロペラ大回転です。
なんでかっつーと「展示会なんぞで1/32のプロペラ回っていたら目立つんでない?」なんてひらめいちゃったから。なんて媚びた理由なんだ。それに、デカいスケールのドーラもだいぶ貯まってたし・・・・
最初はバルクホルンの機体でいくつもりだったんだけど、黄色尾翼の方がより派手、という理由でより日和ったコイツになりました。単純ですなぁ。
「考えるんじゃない。感じるんだ」とブルース・リー師父も言ってますしねぇ。
世の中、事のきっかけなんてそんなもんだよ、うん。
ってことで、モチベーションがガンガン上がってる時に一番めんどくさい部分から作ります。それはもちろんコクピット!
え~電装部分じゃないの?って言われそうですけど、こういったギミック関係の工作は割と好きなんであんまし苦じゃない。逆にノってるときに一番簡単な部分から作るってのも手ですけどね。勢いが持続しますし。
だーっとコクピットを作ったら、ラジエータカウリングにマイクロモーター突き刺して固定。そのまま一気に電池ボックスも固定。カウリングは元々ポリキャップで固定するようになってるうえ、
裏側には単3の電池ボックスがまんま入る穴が空いてるから「こちらの思うつぼ」なのですよ。でもあまりのジャストフィットぶりに「あれ?」っと思ったりなんかして。
そもそも、私見ながらこの1/32ドーラは本来モーターライズを考えて設計されたんじゃないですかね。でなきゃこんな都合の良いパーツ割り無いですもん。ほぼ同時期に完全新金型の隼(「はやぶさ」でもなければ「ハヤブサ」でもない。旧日本陸軍の隼です)が出ておりまして、
それにはマイクロモーター仕込んでプロペラ大回転バージョンが発売されてました。人気が無かったのか、あっという間に見なくなりましたけれど。(かっちょええのに)
その他の機種には展開されておりませんが、ハセガワ様は端からドーラにもモーター仕込んだバージョンを考えていたのでは?
で、隼の電動仕様の人気が芳しくなかったのでそれは見送った、と。これはわたくし寿の勝手な妄想なんでしょうか?
本体はまぁいつもの作業の延長って感じですが、実は今回一番悩んだのがこの極楽鳥用のベース。
いつぞやのMiG15のように額縁を使って「飛び出る絵本」みたくしてやろうと目論んだ本作品。取り敢えず100円均一の店で買ってきたA4の額縁とイーゼルで固定しようという所までは良かったのですが、流石は1/32のドーラ。
思ったよりも重くて実にバランスが悪い。すこぶるです。おまけに額縁やイーゼルの強度も不足気味と分かって、あっちこっちに補強措置を加えたり、安定のためにドーラの固定棒をやじろべえよろしく後方に大きく突き出してみたり。
いや~、想像以上に苦労したわ。実際の工数以上に「いかに単純に作るか」って所に労力をつぎ込んだ気がする。もっとチョロく出来ると思っていたのにねぇ。ヘタすりゃドーラの電動化よりも悩んだんじゃないかしら。まぁ、これはこれで楽しかったんでいいんですけどね。当初の予定よりもかっちょよく仕上がったし。
展示会では、このドーラを思っていた以上の人たちに覗き込んで頂いて苦労は報われました。いや~ありがたいことです。感謝、感謝でありますよ。
製作の詳細
(写真1)唐突なれど主翼の桁を貼り着け。コクピットはざくっと接着して塗装待ち。極楽鳥バージョンでもドラは(つーかフォッケは)主輪が見えるので作らにゃイカン。めんどくさいのぅ。
(写真2) マイクロモーターの埋め込み。通常サイズのモーターでも入りそうだけど、省エネ仕様って事で。
(写真3) ラジエーター側のパーツにも貫通させ、更に補強用のプラ板で固定。
(写真4) 単3電池ボックスを合体!こうしてみると単3電池ってのもバカに出来ない大きさであります。意外に重いしね。しかし配線の接続に20年ぶりくらいにハンダゴテ持ったわな。
(写真5) 例によってウズマキは筆塗り。デカール貼らなくていいんで気分的に楽。
(写真6) 極楽鳥バージョンなので当然パイロットが必要です。パイロットに酸素マスクは必須。ってことでエポパテでテキトーに作ってやります。腰や首も捻ってそれらしくこっち向いております。
(写真7) ベルトまで色塗ったところ。うーん、まずまずのポージングじゃね。やはり人体の姿勢で首や腰の角度は胆だと思うのでありますですよ?
(写真8) 酸素マスクのパイプは真鍮線に導線をぐりぐり巻いて制作。
(写真9) うーん、長さ的にはこんなもんかのぅ。
(写真10) ほんで接着。マスクの顔面ベルトは細切りのマスキングテープで。シートベルトも同様。スティックの無い右手がちょっと寂しい・・・・
(写真11) コクピットにおさまるとこんな感じ。おお、粗が見えなくていいのぅ!
(写真12) このままキャノピーで封印。そして一気に十の字にまで組み上げ!
(写真13)中にモーター入ってるんできっちりマスキング。
(写真14)ニュートラルグレイで下塗りと茶褐色でスミ入れ。尻尾の帯もそのまま下塗り。
(写真15) 面積小さいから上塗りも終えてマスキングしてまいります。
(写真16) ぶわーっと下面色で吹いて。ダッグエッググリーンでまぁいいか?大戦末期だし~
(写真17) 脚はたたんでるんで、脚庫の隙間からチラ見えするエンジン部はオミット。尾輪も半引き込み状態にして固定。おお、めんどくさい部分を作らんでいいのは楽じゃのう。
そして塗装とあいなりますが、この時点で無塗装の部分は塗り残しやね。
(写真18) そんで黄尾翼塗ってくんだけど、下面色吹きすぎたんで茶褐色のスミ入れやり直し。二度手間じゃあ~
(写真19) まずはグレー系から。グリーンよりも明度高いもんで。下面に回り込んだ部分を先に。目立たない部分だから試し塗りってヤツ?
(写真20) 無問題だったんで上面にも拡大。
(写真21) グリーン系に移行。うーん、やはり1/32は塗りでがあるねぇ。これが大戦機だからいいけど、現用機の1/32を筆塗りとか考えたくないねぇ。
(写真22) エアブラシでボカす予定だけど、スケールでかいんで筆塗りでもある程度フォロー入れときます。
(写真23) ほんでまぁ、筆はこんなもんかのぅ。
(写真24) デカールのニス部分は出来る限りトリミング。
(写真25) 排気管はリューターで開口。黒をベースにウッドブラウンを上塗りすると焼け錆びた感じがでて、割とお気に入り。
(写真26) で、デカール貼って排気汚れを拭いたら出来上がり。ベースはまぁ、こんな感じで。立体スナップ写真、みたいな?
(写真27) うおう、かっちょええ~。自然光だとかくも素敵に映るもんなんですなぁ。
(写真28) バックの額縁がちょびっと小さかったかなと思わなくもないけど、まぁ展示会とかでは悪くない評判だったので良しとします。
(写真29)キャノピー越しだとこ~んなにかっちょよく~。しかしこうしてパイロットが乗ってみると想像以上に小さな機体ですな、ドーラは。
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