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特集 48ワールド

  零式艦上戦闘機52型 (TOMYTEC 1/48) 

  by  松戸のタカ




 こんにちは松戸のタカです

 私は普段、1/48スケールの模型は作りませんが一度はスケルトン・カットモデルを作成してみたいと思っていたところ、たまたまTOMYTEC製のものが安く手に入ったので作成してみました

 以前にも紹介されたことがあるのでご存じの方も多いかと思いますがエンジン部、胴体前半、後半、左右主翼のユニットごとに別れています。 
 彩色済みなので、単にランナーからパーツを切り取って組み立てるだけ!の簡単構成。接着剤をなるべく使わなくても良いように設計されているのでしょうか?はめ込み部分はきつめのことが多いようです。

何も考えずに組み立てると数日で組み上がります。今回は敢えて手を加えず素のままで組み立てました。ゲートとの切り離し部分で明らかに色違いが目立つところにだけタッチアップしましたが基本的に塗装も行っておりません


シートベルトは出来れば別パーツにして欲しかったところですが、全体的に良くできています


 はめ込みが悪いところは軽く削ったりすれば問題ありません。昭和40年台のバリがあって、ガタも少なくないモデルを作っていた世代にとっては「簡単」とも思えます


エンジン架のはめ込みはやや面倒。強度を保つためにも金属製だったら良かったのに。でも良くできています。カッコいい!


 各ユニットは取り外しができるようになっていますが、胴体とエンジン部は組付けがぐらつくので私はこの部分は接着してしまいました。また左右の主翼も胴体に接着しております。 左側面はカットモデルと普通の外版の2種類が用意され着せ替え人形よろしく交換することが出来ます。

コクピットなどはよく出来ており、カットモデルでないとみえない酸素ビンなどもきちんと作られているのには感心しました。


カットモデルでないと酸素ビンその他の座席より後ろの部品は見えません。これはうれしいです


何よりも塗装やデカール貼りをやらないで済むというのはラクチンそのものです


この構図はどこかで見たことがあるような、そうです英国の博物館に展示されている零戦胴体を後ろから見た図と同じですね


ただ、まあ「つくる」というより「作らされている」感があり、「楽しさ」という点ではいまひとつでした。

しかし、これが彩色なしのモデルだったら作製する手間暇は何倍もかかり道具も塗料の必要です。
それがこのモデルだとゲートから切り離すニッパー(私の少年期はお古の爪切りを使っていた)、カッター、接着剤の3つの道具があれば、簡単に作成できてしまうのです。
 そうしたことを考えると「ちょっとプラモを作ってみようかな」というお方には最適なモデルなのかもしれません。まあ価格を考えると簡単に手を出すわけにはいかないかもしれませんが。




右側から見ると普通?のモデル


左から見るとカットモデル


カウリングを付けたり左側壁面をはずしたりして楽しめます


 物足りなさも感じつつ、これからの時代はプラモ初心者の興味を引きつけるには、このような彩色済みモデルがいいのかもしれないなと思う次第です。 数年前にファインモールド社製精密零戦プラモを毎号付けるという雑誌が出ましたが。あれはあまり評判にならなかったような気がしますが、そもそもあのような一般の方を対象にした場合、ファインモールドではなく、このような彩色済みモデルこそふさわしかったのではなかろうかと思います。そうすればもう少し評判になり売り上げもさらに伸びたかもしれない思う今日このごろです




 一般の方々にも気軽に模型に楽しんでいただくにはこのような彩色済みモデルは今後ますます増えていくのではないでしょうか?(実際、艦船モデルなどでは続々とそのようなモデルが出ているようですし)
 手のかかる割には今一つ上手に仕上げるのが難しいようなマニアックな模型を好むという私のような人間はもはや時代遅れなのでしょうかね?



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