Home  > 2017年5月号 > バイクプラモデル製作 > カワサキGPZ900Rニンジャ (アオシマ1/12)

バイクプラモデルの製作

 カワサキGPZ900Rニンジャ (アオシマ1/12)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。アオシマの1/12 GPZ900Rニンジャです。1984年に発売された輸出専用車で、国内版で750㏄もありました。エンジンは新開発の水冷直4DOHC、エッジのきいた独特のカウルによる風防効果で当時市販バイク最速の250㎞/hを発揮。熱狂的な人気に支えられ2003年まで販売される超ロングセラーになりました。 米国映画「TOPGUN」に出ていたのもこのバイクです。ただしカワサキは同映画に車両提供をしていません。理由は、劇中でトム・クルーズがノーヘルで暴走するシーンがあったとも映画予算の都合とも言われています。そのため撮影の車両ではKawasakiステッカーや車名のロゴは外されて、代わりに飛行隊のシールが貼られています。

図1 完成図



2.キット内容
 制作するキット個体です(図2)。アオシマネイキッドバイクシリーズNo.6。おや…?ニンジャはネイキッドではなく、一応フルカウル機なんですが…。 同様の指摘はMA誌1996.12のニューキットレビューにもあります。まあ、製作にはあまり関係ありません。

図2 ボックスアート



 パーツです(図3)。計9枠。実車は1990年と1999年の都合2回マイナーチェンジを受けていて、このキットでは中期の1990年型(A7)あたりの輸出仕様になっています。後にパーツ追加で前期型(~A6)と後期型(A12~)もキット化されています。

 デカールです(図4)。A7かA8の欧州仕様の黒ガンメタ、通称「仏壇カラー」のみ。赤黒カラーは、パッケージ変えです。市販バイクプラモで全般的に惜しいのはカラーリング(デカール)の種類が少ないことで、特にこのバイクは販売期間が長かったので全パターンは膨大な数になります。飛行機プラモのように別売りデカールが充実していると、色々な年式を楽しめるのですが。

  図3 パーツ構成
図4 デカール   


3.製作
 初めに外装を仕上げます。シートカウルとタンクのガンメタはデカールで仕上げるようになっていますが、これも曲面が難しそうだったので塗装と併用しました。塗り分けラインはデカールやインスト側面図を参考にしました(図5)。  その他各パーツを塗ります。メッキは剥離してC8銀で再塗装。フロントフォークのインナーチューブはハセガワのミラーフィニッシュを貼り込みました。このキットは面倒な塗り分けも少ないので、塗装は比較的楽な方ではないでしょうか(図6)。

図5 外装類
図6 塗り終えたパーツ


 組み立ては少し面倒です。アンダーカウルは実質アッパーカウルにぶら下がるような形になっていますが、ここのチリ合い(図7赤丸部)が悪いためピッタリと装着できません。あと一歩で完成、というところで手こずらせる、この「作ってみやがれ」感がアオシマさんらしいですね。 そこでインストとは手順を変え、先にアッパーカウルとアンダーカウルを接合します。ここは接着シロであるベロが少ないので、カウル内側からステンレステープで固定しチリ合いを取りました。カウルASSYを車体に取り付ける際は、前輪とフェンダーが邪魔になるので一旦外しました(図8)。

図7 カウルのチリ合い 


図8 カウル組み付け



4.完成 
 完成したニンジャ(図9~図11)。大型ロードスポーツとしては意外にスリムです。以前、行きつけのバイク屋さんで実車を跨らしてもらったことがありまして、細身のシートとタンクにより400㏄並みにポジションが楽で、「これは乗りやすそうだな」と思いました。
キットについてはアンダーカウルの取り付けの方が難儀したので、ここの攻略がポイントでしょうか。インスト通りに行かないプラモもたまには面白いですね。その他は落ち着いて組んでいけば何とかなりました。
 製作と写真撮影を終え、作業台を片付けていたらビニールコードが出てきました。カウルの取り付けでいじくり回した際に、スピードメーターケーブルが脱落してしまったようです。写真にはありませんが、後で付けておきました。これで本当に完成です。

図9 完成図


図10 完成図


図11 完成図



  Home>2017年5月号 > バイクプラモデル製作 > カワサキGPZ900Rニンジャ (アオシマ1/12)

Vol.105 2017 May.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE