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飛行機プラモデルの製作

 P-39 エアラコブラ (モノグラム 1/48)

  by 加藤 寛之




 古い製品だが、モノグラムが輝いていた時代の開発品。その頃にはエンジンやパネルが開くだけで値段が2倍か、といったような高額を批判するキット評があったように思う。今回作ったものは、つい先日に行きつけのワールドホビーショップはせがわで購入したものだが、何年も棚にあったはず。ようやく購入意欲が出て入手、意欲が萎えないうちに組んでみた。発売当時のキット評には、翼端の反り上がりが良くないとか、フラップの線が凸だとか書いてあるけれども、“まあ、別に・・・”の程度のものだ。今の私には、全く問題ナシ。 それよりも、何だかわからないけれども、すごくイイカンジに見える。組んで分ったことを先に書いてしまうけれども、この製品は「エアラコブラの1/48を、1/1で作ったもの」ということだ。最初から、この大きさで作られた製品なのだ。これだから凄い、カッコイイのだ。実物の何分の1という発想ではない。この齢になって、やっと分った。




 まず全体のパーツを確認。私はパネルを開けて機銃を見たり、エンジンを見たりしたいとは思わないので、これらのパネルは閉じて接着することにする。そのおかげで機首に錘を入れる場所が確保できて都合が良い。右のドアだけは隙間調整を省略する目的で開状態でよいことにする。それにも関らず、コックピット内はイイカゲンに作ることが既定方針。出来てしまえば覗きこまない限り見えない場所なので、私にはどうでもよいのだ。ドアが開いていれば“コックピットはちゃんと作ってあるだろう”と皆は思ってくれるし・・・。
それにしても前脚とドアは胴体に事前組み込みだし、主翼の機銃類も事前挿入。機銃があると主翼前縁の整形にちょいと面倒なので、これは後から入れることにする。
 コックピット周りの床板や胴枠といったパーツ類は、実に良く合う。凹凸モールドもいかにも模型的でイイ感じ。前脚はあらかじめ塗る必要がある。これは深緑のオリーブドラブっぽい色にする。排気管は黒く塗って内側へ接着しておく。胴体は難なく左右接着を終えた。




 主翼は後縁の厚みが気になったので、斜めに削り上げておく。胴体との組み付けは、まず前後を瞬間接着剤で位置決め、その後に上反角を決める、っといっても上面のフィレット部分はピッタリで、これまた難なく終了。水平尾翼は接着面がダルかったので、ベロを取って平らに整形してじかに付けた。
 ドアの窓は、内側から接着する。これは厚み部分に外部色を塗っておくとスッキリする。作業がザツだったのでちょっとナナメに付いてしまったが、これは私の問題。前後の透明パーツは、この時代としては良好な精度で胴体に付けられた。




 塗装はソ連への供与機とし、上側面を茶色が強いオリーブドラブにした。理由は簡単で、「P-39エアラコブラ」『世界の傑作機』(旧版34号、1973年)の表紙はこの色だし、橋本喜久男氏の塗装図がこの色だから。レベル・ファイターシリーズのエアラコブラの箱絵は緑色系なのだけれども、今回は橋本氏の色に従うと決めた(自分で作るプラモデルだから、自分で決めればよいのだ)。

下面はニュートラルグレー。プロペラは黒にして先端黄色なナシ。何だか理由はしらないけれども、エアラコブラのプロぺラは先端黄色のない機体が結構多いし、真っ黒のプロペラの方がソ連機っぽいって思うな(塗装も簡単だし)。




 デカールは、赤星と数枚の小さなものを貼るだけでOK(簡単でいいな)。垂直尾翼の赤星が小さすぎる。でも、それを貼ってOKとする。  そんなこんなで、完成。酷暑が原因で、いつになく手抜きとザツさがスゴい。投稿写真も黒っぽくて、なんとも見えにくい。でも、完成したからOKなのだ。



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