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飛行機プラモデルの製作

艦上爆撃機 彗星 43型(ファインモールド 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



作品について
 この作品は2010年頃に作った作品です。ハセガワ製の世界の有名機ばかりを集めて一向に製作が進まない毎日でした。たまには少し変わったものを作ろうと思いでデットストックをあさり今までに手を付けていなかったファインモールドに手を出しました。 箱を開けた感じはハセガワに比べると今一つの感があります。それゆえになかなか手を出さなかったと思います。




キットについて
 ファインモールド製1/48シリーズ(2000年前後)でコンスタントに開発を進めていたころのものだと思います。現在、模型店では入手困難な状態ですがリサイクル店などで高額な価格で見ることができます。モールドは少し甘めでバリも多少見られます。パネルラインとリベットは凹タイプ。キャノピーの透明度とモールドに多少の難があります。 又デカール色の隠ぺい力が弱く下地色に負けてしまうことがあります。良い点は機体の歴史など詳細に記載されておりこの点は大変勉強になり重宝します。部品点数が少なく抑えてあり、組み立てやすさを考えているキット内容です。メジャーではない日本機の発売においては優れものの感があります。




製作について

 改造や追加工作など一切行わず、キットをストレートに組立てました。その中で主翼の上反角の確保に気を使ってほしかった点が挙げられます。胴体に接着するのみで角度の設定や左右のバランスなどガイドがなく、これでいいのかな?と決め手がないのが残念です。せめて説明図に解説を載せるなど工夫がほしかった。あと、キャノピーと胴体の接着において隙間ができてしまうことが残念でした。
キャノピーのワンピース化は全体の形状確保には良好だと思いますが反面長さが長いため、胴体接着時の左右の凹凸バランスの影響で少しの隙間が左右に点在してしまいました。これは仮組を行い修正すれば治せることですが、一般の購入者はそこまですることはないと思います。ここは分割したキャノピーでごまかしができるようにしてほしかったと思いました。おまけにパイロットが付属している点は好感が持てます。




 塗装はグンゼンカラーの指定色でエアブラシ。各パネルの中央部を明るめの色でグラデーションを施し、乾燥後キット付属のデカールを貼りました。デカールは色の隠蔽力が良くなく悩むところですがここは我慢。 パネルラインはタミヤエナメルカラーで墨入れ。乾燥後艶有クリアーでエアブラシ(艶調整)。再度乾燥後80~90%艶消しクリアーをエアブラシして完成です。




全体をとおして
 日本機の中でメジャーでない機体ですが、こうして完成してみると重厚感があるものだと思いました。飛行機のハセガワとまではいきませんが、隙間のファインモールドとでも言いましょうか貴重な存在です。 飛行機ファンとしては更なる日本機の発掘に期待したいところです。がんばれ鈴木社長殿。





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