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(Photo)祝生誕80周年 ブリストル・ボーフォート

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ブリストル・ボーフォートの初飛行は1938年10月15日、ちょうど80周年にあたります。一年前のスペインではコンドル軍団がゲルニカを破壊し、一年後には第二次世界大戦が勃発する中間のためか、この年は軍用機の当たり年でした。そのため英国空軍沿岸軍団に配属されたボーフォートは、私の目に花形の戦闘機軍団や爆撃機軍団からの「落ちこぼれ」に見え、またもっさりとしたスタイルは、ますます「落ちこぼれ」のイメージを助長しました。  しかし現在、私はそんな若かりし頃の自分の不明を恥じています。切っ掛けボーフォートはブリストル・ブレニムから派生した機体と知ったときで、これは想像だにしていなかったので、以下のようにほぼ同角度から撮影したブレニムとボーフォートを比較してみました。なんとソックリではないですか!
 この写真は見る機会は多かったのに、これまで相似に気づかなかったのが不思議で、自分の観察眼の無さに呆れてしまいました…



  上 ブレニム 中央フィンランド空軍博物館(ユバスキュラ)にて 
Bristol Blenheim Mk.Ⅰ BL-180     2013年11月撮影
   下 ボーフォート 王室空軍博物館(ヘンドン)にて  2016年4月撮影





そこで気になったのが、以前オーストラリアで拝観したレストア中の機体で、私はブレニムと思い込んでいたものです。写真を見直してみたらボーフォートでした! よく見るとボーフォートのポスターを貼ってあるし、特徴のある後部胴体も映っています。これを見落とすとは!

 オーストラリア国産機博物館(モーラビアン)にて  2010年8月撮影
 Beaufort Mk.Ⅴ A9-13/T9552











ボーフォートは、1935年に英空軍省の発した雷撃を行う陸上双発機の仕様に基づき、開発されました。
似た構想の三菱九六式陸上攻撃機の初飛行は1935年なので、日本海軍航空隊の先進性は評価できるかと。

Beaufort Mk.Ⅷ A9-559
 王室空軍博物館(ヘンドン)にて   2016年4月撮影
 この機体は複数のRAAF(オーストラリア空軍)機の混合で、MK.ⅡA DD931/Lとして展示されています。











ボーフォートからボーファイターは派生しましたが、水平尾翼の取り付け角の変化には驚きました。

 上 ボーフォート
 下 ボーファイター Bristol Beaufighter TF,X RD253
  どちらも王室空軍博物館(ヘンドン)にて    2016年4月撮影






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