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特集 世界の名車

 ポンティアック・ファイアーバード 
(AMTアーテル1/25)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。AMTアーテルの1/25 ポンティアック・ファイアーバードです。SNAPFASTシリーズ。同社が2000年前後に展開していた年少者向けの簡易式カーモデルです。とはいえ1/25スケールのしっかりしたボリュームで、無塗装でも作り上げれば立派な完成品となります。さらには年少者の手荒い扱いにも耐えうる優れモノ。  当時の輸入販売元はツクダホビーで、入手性にやや難がありましたが、気軽に作れて出来が良いので組立式ミニカーの感覚で何個か買った覚えがあります。米レベルからも同様のスナップカーモデルが発売されています。

図1 完成図



2.キット内容
 今回のキットです。2003年頃のお品です。一応アメプラということですが製造拠点を移したのでしょうか、Made in Chinaとなっています。それをまた輸入したのだから、太平洋を一往復したのかもしれません。そのせいか国産キットに比べて少々お値は張ります。
 箱はアメプラカーモデル独特のサイズで、シュリンクされています。スケールは1/25。これもアメリカ独自の規格というか日本ではあまり馴染みのない縮尺です。一説ではスロットカーのシャシーに対応させるためとも言われています(図2)。

図2 ボックスアート



 箱の中身です。パーツ同士の擦れ傷防止のためでしょうか、各パーツは個装されています。バンパー類は最初から切り出し済。ちょっと過保護な感じもしないではありません(図3)。

 開封してみます。点数わずか21pcs。うち2pscは予備で実質19pcsというシンプルさ。ゆえに再現度はそれなりです。しかし逆をいえばカーモデルはこの程度で納めることが可能という見方もできそうです。窓パーツはあらかじめ塗装され、ドアミラーはスナップ版では省略。ベテランモデラー向けにはフルディティール版のキットもあったようです。(図4)。

図3 箱の中身

図4 パーツ構成


3.製作
 では製作です。組み立てる前にちょっとだけ部分塗装します。テールランプのベースを銀、ハンドルとシフトノブをセミグロスブラックで塗ってみました(図5)。 図5 部分塗装


 あとはインスト通りにパカパカ組み上げ、30分もあればめでたく完成…しませんでした。というのも、
➀(ボディ+バンパー)+フロアの順・・・ビス穴がバンパーに干渉する(図6青矢印)
②(ボディ+フロア)+バンパーの順・・・ベロがスロットに干渉する(図7赤矢印)。
③(フロア+バンパー)+ボディの順・・・②同様、ベロがスロットに干渉する。
といった具合で、すんなりはいきません。うーん…これは一体どういうことでしょう???インストにも詳しい手順がありません。


図6 組み立て手順①

図7 組み立て手順②


  あれやこれやといじくりまわし、結局、手順①のボディ+バンパーを浅く組み付け、フロアを斜めから差し込むという、何とも説明のしにくいやり方で組みました。 一見Eazyキットと見せかけて「知恵の輪」を仕込むとはなかなか粋な教育的配慮です。


4.完成 
 完成したファイアーバードです(図8~図10)。金型を良く磨いているのでしょう、プラ地のままでもピカピカで発色も良く、チープな印象はありません。20年ほど前に製作したイエローのコンパーチブルも引っ張り出したところ、ツヤに劣化はありませんでした。  ボディは厚めで頑丈に出来ており、透け防止の点からも有効です。アメプラと言いますと、とかくパーツ変形など一癖有るイメージですが、こういうベーシックなキットは良く出来ている印象です。自動車大国アメリカの面目躍如といったところでしょうか。

図8完成図


図9 完成図


図10 完成図




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