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特集 時空を超えたプラモデル

   F-100D スーパーセイバー(エッシー1/72&マイクロスケールデカール)

  by 出戻 十三浪  Demodori Tomio



 エッシーは伊企業だがエアキットの設計と金型製作は日本に発注していた。
 F-100は1982年発売で1200円。タミヤ新作1/12カタナが900円の時代には、凹モールドとはいえ随分高く感じた。
後に特売で500・800円で、別売デカールを200円で買った。

製作のポイント

 〇モールドのシャープさ・合わせは素晴らしい。とはいえ、パテいらずとはいかない

〇主翼や水平尾翼後縁はシャープに削った。増槽の鰭も削ったら角を舐めて丸くなってしまった

・コクピットはごくアッサリ、特に椅子が酷いので形は別だがモールドの良い長谷川F-104Gの不要な椅子を流用。そんなのは嫌じゃ!という向きは(1)キット部品のヘッドレストの形を修正し、人形を乗せる(2)レジン部品を通販(3)プチブルにトラぺF-100の予備椅子を貰おう。縛帯は板鉛の細切り
・サイドコンソールはのっぺらぼうなのでフジミのセイバーのデカールを流用
・照準器は、表を透明緑、裏を銀で塗ったH・アイズを埋め込んでレンズを表現、反射板は極薄透明プラ板で作り直した
・胴体のヘッドレストの後ろの蒲鉾型のモールドの前方に、少し細いプラ丸棒のスライスを貼って与圧バルブ?の細部を表現
・風防の平面ガラス部の裏に薄い透明青を塗って防弾ガラスの厚みを表現




・砲口をピンバイスで開け、細棒鑢で溝を整形。砲身を入れると更に良し
・着陸灯:主翼前縁辺りの胴体下左右の〇モールドを開孔。H・アイズの凸側を銀に塗り平面を表にして埋め込み、瞬着で固める。面一に削り、磨いて表現。
・胴体先端を刳り抜いておく。胴体左右を張り合わせた後、プラペーパーを円錐状に巻いて差し込むと自然に広がってピッタリしたサイズになる。取り出して接着し、余分を切り取り、艶消黒を内側に塗ってダクト擬きとする。合わせ目を上にして胴体に接着する。更にインテークを接着するが、継ぎ目は目立たない。



・胴体と風防の合いはやや難。先に接着修正した方が良い
・脚のブレーキパイプは鉛線。脚周りは透明橙に黒を混ぜ薄めたもので汚し、更に墨入れ
・主脚胴体扉には小扉があり、扉が開くと小扉が更に開く。凸モールドに沿って小扉を切り離し開いてみた。なお、脚庫扉は閉めているのが本来。



・増槽部品を接着すると、上左右鰭の間に不自然な平面部が現れる。プラ板なりパテなりを使って丸く自然に整形する。
・主翼の境界層板は、ある機体とない機体があるので要確認。塗装前に合いを確認し、先に接着修正が吉か?



・排気口は底が浅いから刳り抜いて、F-4の不要ノズル等からアフターバーナー部を工作すると吉
・尾灯は垂直尾翼のアンテナバルジの先の下の方にあり、橙色。Hアイズで表現

塗装

・銀塗装なので、灰サフを吹いては粗を探し、修正とサフ吹きを繰り返して下地を作る。
・機首、背部、垂直尾翼上前縁に艶消黒部があるので、先に吹いてマスク。風防も透明部をマスクして黒を吹く。垂直尾翼上には明灰を吹いてマスク
・全体に銀を吹いた後、周囲をマスクして胴体後部の焼けを焼鉄色をエアブラシの細吹きで表現。今思うと記号的で、透明青や橙、緑や紫などを使ってバイクの排気管のように塗ればよかった



・無塗装銀なのでもっと各部を色々な銀で塗り分けるべきだった

デカール

 ・マイクロスケール 72-177 から、ニューメキシコ州キャノン基地所属 第474戦闘爆撃機ウィング・第429戦闘爆撃飛行隊の司令官機FW-176(1959年)



と在欧米空軍・第50戦術戦闘機ウィング司令官機FW-779を選んだ。



・割れると嫌なのでマイクロのデカールフィルムを予め塗った。
・デカール用ハサミやカッターで、文字も含めて出来るだけ縁切りをした。
・微温湯に暫く浸けて引き揚げ、デカールが台紙から動くようになったら、然るべき所に乗せ、筆で水分を足し、位置を調整する。
・デカール軟化剤を使用し、濡らした綿棒を転がして水分を取って密着させた。
・貼り心地、密着性、リアルさは流石! 
 最近、古えのエッシーデカールF-100用を入手、フィルムは黄ばんでいるがインクは鮮明。キットもあるのでド派手なFW-000辺りでまた作りたい







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