以前にS戦車ことStrv.103を紹介させていただいた時、このNoは100mm級の砲を搭載した3番目の制式戦車の意味と知り、こんなことを考えるのはスウェーデンの武器調達担当者の官僚だけだろうと書いた記憶があります。
ところが年末に「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」(KADOKAWA)という四コマ漫画を読んでいたら、スウェーデン人は奇妙な数字の使い方をするのを知りました。掲載例は「年齢を聞かれると生まれた年で答える」「どこから来たか問われると電話の市外局番で答える」「週に通し番号がある」とあり、ならばスウェーデン陸軍が奇妙な法則でNoを振っても、有りですね。
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スウェーデンのランツベルク社は、世界初のトーションバー・サスペンションを採用した37mm砲搭載のL-60軽戦車を開発しました。スウェーデン陸軍は少しずつ変化する戦車を制式化して、採用年でStrv.m/38、/39、/40とNoを付けました。やがて37mmでは不足と判断され、車体を拡大、短砲身の75mm
砲を搭載した戦車が開発されますが、採用年からStrv.42ー42年式戦車となりました。
ところが戦後、新たにStrv.101戦車を配備することになり、その補助戦車としてStrv.42 の近代化が図られ、長砲身の75mm砲装備の戦車に変身した時、70cm砲級搭載の4番目に採用されたので、Strv.74と命名されたのです。
今回は一連の繋がりのあるStrv.40、Strv.42 、Strv.74をご紹介したいと思います。
※ Strv.101戦車は英国のセンチュリオン戦車です。 |