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特集 エアフィックス

フェアリーファイアフライMk5 (エアフィックス 1/72)

  by 小川登至也



 今回のエアフィックス特集、イギリス機ファンの小生にとって、天佑とも言うべき企画で、編集長、WebModelersに感謝です。

 作成したのは1/72 フェアリーファイアフライMk5、箱を見ると1993年とありましたが、おそらく初出はもっとずっと古いものと思われます。



 組み立てて思ったのは、「意外と悪くない」ということです。
もちろん古いキットだけのことはあるわけですが、それにしては組み立ててみるとなかなかの精密感で、さすがエア、世界有数の飛行機キットメーカーと思わせる内容でした。
ただし、やはり当時のこととてガタピシな部分も多く、小生のようなあまりうまくないモデラー、タミヤやハセガワに代表される新しいフォーマットになれたモデラーには
苦戦の連続でした。
それでも出来上がりの雰囲気の捉え方、優れたアウトラインなど、このメーカーならではの良さを随所に味わえ、満足感は高いものでした。
翼も折りたたみ状態と展開状態を選択できるという当時700円程度のキットとしては贅沢なもので、それを反映させる意味で、片方ずつ展開、折りたたみとで組んでみました。



 しかし、自分の腕も省みず、今回、よせばいいのにキャノピーのうすうす攻撃、排気管の心中パイプへのコンバートなど、欲張ってしまった結果、ガタピシ感を強調する結果になってしまい、我ながら残念ではあります。
読者諸兄、編集長にも申し訳なく思いますが、エアフィックス特集、ひょっとしてあまり盛り上がらなかったらまずい、枯れ木も山の賑わい、の精神で作例を送付いたしました。

 エアの最新シリーズも確かに素晴らしいですが、古いエアもこのキットのようにまだまだ捨てがたい魅力があると思います。まあそれでもリニューアルや新作は楽しみではあるんですがね。



 実機のファイアフライは、Mk3まではフルマーとおなじチンラジエターでしたが、Mk4から主翼前縁に移動したらしいです。それにしてもフルマーは、1000馬力のエンジン1つで乗員二名、航法、通信用の機器を積んでいるわけですからそりゃ高性能戦闘機になるのは無理ってもんです。ゼロ戦どころか99艦爆にも空中戦で負けてしまうような飛行機でしたが、ファイアフライはさすがにパワフルなグリフォンエンジンのおかげで戦闘機らしい機動は出来るようになったらしいです。それでも高性能戦闘機といえるかどうかはまた別の話ですが。でもキットの箱の横には「イギリス海軍のベストのレシプロ艦戦の一つ」なんて書いてあります。このキット、イギリスのファイアフライ保存会の協力もあってキット化されたらしいので、すこしリップサービスも入っているのではないかと・・・。



 最後に、いつも楽しく拝見しております。皆さんの作例を拝見していると1/72でもビシッと決まった作品ばかりで、素晴らしい。これからも楽しみにしておりますので、皆様がんばって作例、見せてくださいませ。また、Webmodelers編集各位には、いつも大変かと思いますが、楽しみにしていますので、ぜひがんばってください。
以上、ありがとうございました。



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