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73 ポルシェ911カレラ RS2.7(フジミ 1/24)

by MERSU57



 車やバイクも好きですね 。 車、バイクともに今までに何台か乗り継いできました。

もっとも最初はお下がりの軽(360cc)から始まり新車を自分で買えるようになったのは30歳後半になってからでした。バイクはTLM50から始まり奥手で27歳で免許をとって主にラフロード車で野山を走ってましたが、どちらかというと乗らずに意味なく分解して組み立てたり、アフターマーケットパーツを組んでみたりなどプラモの延長のような事ばかりしてましたが、これはこれで実に面白かったです。今は手元に古~いラフロード系カブと小さな人民自動車を飼っております。    



 さて本キットですが、フジミがエンスージアストシリーズと銘打って販売したものですが  (最近再販された様です。気になる方は早めにゲットした方が良いかも)エンジンや足廻りを当時としては詳細に再現すべくキット化していますが、金型精度が追いつかずその組み立ては非常に難度の高い物になっています。まずインストからして説明に統一感が無く難解です。
エンジンなど実車の構造が分かっていないと補機類の取り付けなど分からないと思われます。
ボディーの前後のエアダムとバンパー基部の取り付けはほぼイモ付けで、車の形にするのが簡単に出来ないという代物です。今回はボンネットを開けず接合強度を確保しました。
シャシーも前輪ホイールハウス部が筒抜けなのでプラ板で修正しました。 



  とはいえ、完成後はほぼ見えなくなるリアエンジン下面のフラット6のシリンダーや排気デバイス(2サイクル機関のチャンバーの様)の作り、強制空冷ファンと駆動プーリ廻りなど、作り込む楽しさが有り(昔バイクを分解組み立てしていた時を思い出します)完成後も足回りやエンジン搭載レイアウトなどの構造が立体として確認できるモデルとして好ましいものです。あと点火コイル~プラグのコードなど再現してやればかなり良い感じになるんでしょうネ(今回は見送り 何とかカタチになるまででチカラ尽きました)とにかく完成すればすばらしいモノにはなります(基本の組立だけでかなり難儀しましたが^o^) 



  塗装はベース(エンジンはシルバー、シャシーはタイヤブラックーやや緑系の暗色)をエアブラシで吹きインテリア、エンジン/ミッション、サス廻りなど水彩アクリルの手塗りで仕上げています。エンジン廻りは新車を下ろしてそこそこ乗り込んでヤレタ状態の汚れを施して見ました。キットのメッキ部品は全て剥がし、再塗装しています。銀は久しぶりにハンブロールのメタルシルバーを適所に使用。ホイールのメッキは珍しくキットのものでいい感じなのですが、ムラがあり一部にメッキが廻っておらず、これらも塗装し直し。その他前後のコンビネーションランプ(クリアー部品)やエンジンフードとボディのチリ合わせもきっちり行います。
ランプ部のシールドも書き込みました。この手の車のボディラインは綺麗に出ていないと台無しですから。
ボディーはサフェーサで下塗り後、薄めた白で本塗り(都合5回、乾燥後研ぎ出し繰り返します)行いデカール貼付後クリアーコート(これも3回位繰り返し)しました。この最終段階の工程はホコリとの戦いで、通常では気にならないモノが白地の光沢ではかなり目立ち、一回塗る毎に乾燥後にペーパー(1200番)かけで除去を何回行ったか~ 



  更に腰の折れたペーパーで全体を撫で回し、フィニッシュに荒目⇨細目コンパウンドで仕上げました。
(今回ストックしていた、匠スーパークリアーを使用、乾燥が早く硬度があり研ぎ出しには適していますが、エアブラシのノズルも詰まりやすいモノでした)ホイールは実車同様の取り付け構造の為、ここはホイール内側に軟接着ボンドで粘着固定しました。取り外し可能です。 



  実車については有名な車なので既知なものですが、俗に言うナローポルシェでは一番人気のモデルで元々レースエントリー用に製造計画したものでしたがあまりの人気でホモロゲーション(カテゴリークラス2)以上の生産台数を販売(500台計画→実績1580台 これでカテゴリークラス3で再申請、最後は一部の部品を使いきって代用部材を用意して作ったとか、販促用のカタログを製作中に実車が完売したので無用になった等、色々と逸話がある様で)します。 



一方で当時から本格的になってきた騒音規制や排ガス規制などの影響で、このモデルから主販売先のアメリカ向けに排ガス対策の為キャブ仕様から燃料噴射ポンプに変更されます。

(本キットでは他にもエンジン部の排ガス二次燃焼バイパスなど再現されています。)

本国ドイツでは外観で特徴の一つのダックテールは歩行者保護安全対策で75年モデルまでで、装着出来ず(以降は奇怪なホエールテールに変更)更に米国衝突安全対策の5マイルバンパー装備など外観がゴテゴテになって魅力半減していきます。930ターボなどはこれらの規制を逆手にとったデザインにした様にも思えます。(個人的な感想ですよ) 



キットそのものの存在意義は高く価値はありますが、その組み立ては非常にクセのあるものでした。
参考資料 ポルシェの本は星の数ほど巷にありますが、その中より今回参考にしたものは

“Porsche” ドイツullmann出版 ISBN978-3-8331-5863-6(英語版) 2010年

ポルシェの極初期から2009年までのモデルの写真集

この写真集では356PreA、A~C、911系(~996/997)、914、924、928、Cayenne、Cayman、Panameraまで実車の鮮明な大判カラー写真で紹介しており、モデルのグラビア写真集の車版でございます。
フルカラー400ページを超えるボリュームのこの書籍、アメリカの大型会員制スーパーコ●トコの日本某倉庫でヒラ積みで売られていたもので、格安で入手したものです。




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