Home > (Photo)Fokker DⅧ (reproduction)<博物館実機写真<2019年5月号

 

(Photo)Fokker DⅧ (reproduction)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 第一次世界大戦でドイツ空軍機の掉尾を飾ったフォッカーD.Ⅷ戦闘機は、1918年6月に試作機の初飛行に成功しました。パラソル型の単座単葉機で、最高速度202km/h(204km/h説もあり)、上昇力や運動性も良いので、当時の記号ルールに基づきフォッカーE.Ⅴの名称で発注されます。同年7月後半
から戦闘機部隊に配属され始め、8月17日に最初の撃墜を記録しましたが、杜撰な主翼製造のため主翼破損事故が続き、飛行は停止されます。
 原因究明後の9月生産再開、10月にドイツ軍戦闘機記号がEからDに変更されたので、当機はE.VからD.Ⅷとなりました。そして11月には終戦ですが、短い期間ながら空中戦では優位で、「フライング・レザー」の仇名を残しています。
 イタリアのカプロニ博物館に胴体のみ展示されていますが、現存機はありません。しかし人気の機種だけにフライアブルな再現機も多いようです。
 2月にブリスベン郊外のカブルチャー(Caboolture)のカブルチャー飛行場脇にある「大戦機博物館」を拝観しましたが、隣のハンガーにTAVAS(The Australian Vintage Aviation Society)の博物館がありましたので、ついでに拝観したら、飛行可能なフォッカーD.Ⅷの再現機と初対面が出来ましたので、 報告させていただきます。
 なおカブルチャーはワーキング・ホリデーの農場があるので、日本語の情報沢山ありましたが、飛行場やヒコーキ博物館についての情報は皆無でした。
 「大戦機博物館」のHPではアクセスは車です。私はブリスベンからケアンズに至る鉄道にカブルチャー駅があるので、駅まで行けば何とかなるだろうと実行しました。が駅前にタクシーは見えず、飛行場行きの路線バスはないようだったので、やむなく炎天下歩いたら50分かかりました。帰りは幸運にもオージの飛行教習生の車で、駅まで乗せて貰えました。オーストラリアではいつもこのような親切に救われてばかりです。


  Fokker D.Ⅷ 730/18  (Repuroduction)
 TAVAS博物館(カブルチャー、クイーンズランド)にて  2019年2月撮影


 再現機のエンジンは1918年製のノーム9気筒ロータリーエンジン。











シートの背もたれも亀甲模様だったのですかね? 






  D.ⅧはDr.Ⅰ三葉機からの発展という解説を読んだ事がありますが、
同博物館のDr.Ⅰ(再現機)と比べたら、なるほどと思いました。











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