Home > (Photo) HFB320 ハンザジェット<博物館実機写真<2019年9月号

特集 民間機 

(Photo) HFB320 ハンザジェット

by  コルディッツ
博物館実機写真

 HFB320ハンザジェットは、旧西ドイツのハンブルガーフルクツォイクバウ社(HFB)が開発、製造したビジネスジェット機です。リアエンジンで、前進翼という大きな特徴があります。同社の主任技術者は、第二次世界大戦中に前進翼のジェット爆撃機Ju287の開発に携わっていたそうです。
 前進翼を採用した理由は、機体中央部に位置する客室に、主翼桁が干渉しないようにして、客室の容積を大きく取るためでした。1964年に初飛行に成功し、1965年から生産開始、1973年の生産終了までに47機が生産されました。西ドイツ空軍も13機採用し、VIP輸送やEMC訓練に使用しています。  
 設計に起因する事故は1件でしたが、全部で9件の事故を起こし、20%の機体損失率を出して、1994年にリタイアした不運なビジネスジェット機です。
 なおハンブルガーフルクツォイクバウ社について、ブロームウントフォス社の航空機部門と関連有とする説と、無関係とする説がありました。
(以上はWikipediaの記述を参考にしました)


   HFB320  D-CARY (再掲)   2009年7月撮影
航空博物館ハノ-ファー・ラーツェン(ハノーファー郊外)にて 


HFB320  TC-LEY
 ラフミ・M・コチ博物館(イスタンブール)にて   2019年3月撮影
 ビジネス機自体あまり目にすることはあいませんが、中でも史上唯一の前進翼の実用ビジネスジェット機と、予想外のトルコで、会えるとは思ってもいなかったので感激でした。






 HFB320の客室は、乗客7名、11名、15名の設定に出来ます。
 この機体は豪華な(?)7名の設定だったようですね。 


 コクピット。操縦士は正副2名。1964年ー東京オリンピックだ!ー初飛行なので、時代を感じさせる計器盤です。 


 ビジネス機のせいか操縦席も豪華に見えるのは、気のせいでしょうか? 




 エンジンはアメリカ製GE CJ-610-5 ターボジェット。 












Home >(Photo) HFB320 ハンザジェット<博物館実機写真<2019年9月号
Vol.133 2019 September.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE