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誌上個展

<日本航空史> 第一次大戦後のドイツ押収機の塗装と彩色絵葉書(2)

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム

 前号で紹介したドイツ軍用機が運び込まれた所沢飛行場では喜多川写真館が写真撮影を請け負っており、それを利用した絵葉書がつくられ売られていた。絵葉書の多くは単色印刷だったが、なかにはモノクロ写真を原版にして人工的に色版を起こし、まるでカラー写真版であるかのように刷った人工着色絵葉書もあった。 幸いにも、戦利品のドイツ機で人工着色絵葉書が作られた。これが仮に大正10年ころの製作であれば刷ってから100年近く経過しているわけで、変色していないとは考えられない。さらに印刷工程から察して色再現に大きな限界があることも明白だから、色彩資料としての確かさに不安があった。それが先月紹介の資料とあわせることで、資料性が大いに高まった。


 絵葉書は1セット8種が標準的な枚数である。ところが私は9種を入手している。なぜ9種なのか、またどのような視点で機種選択されたのかは、分からない。
各絵葉書には、今日と同じように左から右へ流れるように機種名が記載されている。どちらから書くのかは都合によるのであり、文中に数値を記載する必要がある場合は、戦前でも左から右も多かった。
9種を紹介する。

 アヴィアディック


 エルファーゲー


シーメンス 


ハルバースタット 


ファルツDXII 


フォッケルDVIII 


ユンケルCL1(2) 


ユンケルCL1 


ローランドDVIa 



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