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特集 タミヤの航空機プラモデル

 デカール自作第8弾
F-4EJファントム のレストア(タミヤ 1/100)

by口博通 Hiromichi Taguchi

レストアして蘇った1/100 ファントム


 我が家のガラスケース内に鎮座していたタミヤ1/100 F-4EJオジロワシですが、経年変化で下の写真のようにデカールが色あせ、黄ばみも進み、無残な姿になっておりました。
 それで、デカールをインクジェットプリンターで自作してレストアすることにしました。今度のマーキングは 百里301SQの筑波のカエルさんで、日の丸や、機番、コーションも新調し、綺麗な姿を取戻しました。

レストア前オジロワシの無残な姿


赤は完全に色あせ、シリアルNo.の透明部は黄ばみが進んでいる。


デカールの自作

 タミヤのキットデカールは当然残っていないので、押入れ在庫の自衛隊ファントムキットから使えるものはないかと探すとハセガワ1/72 F-4EJがありました。 若干、黄ばみが進んでいましたが、画像加工で修正して使うことにしました。

ネタ元にした ハセガワ1/72 F-4EJデカール

デカールの自作

 インクジェットプリンターを使うデカール自作の手順は 2019年10月号のベルAH-1G ヒューイコブラ (タミヤ 1/100)  と同様です。
(画像加工ソフトについては、2019年9月号のカワサキ ヒューズ H-500(タミヤ 1/48) を参照下さい)
まず、スキャナーでデカール画像を取り込み、そこから必要な画像を加工していきます。

 カエルと日の丸はホワイトベースのデカール用紙にインクジェットプリンターで印刷します。バックをガルグレーに近い色としておく方法も切残しがあまり目立ちません。
 シリアルNo.と機番は黒文字なので普通に透明ベースにインクジェットプリンターで印刷します。
いずれも1/100用にするには 元がハセガワ1/72用なので、印刷時に72/100の大きさに縮小して印刷します。
(縮小して印刷する具体的な方法は 2019年12月号の飛燕(ハセガワ 1/72)をご参照ください。)

 垂直尾翼 カエル 
目が白、黄色のマフラーの発色を良くするために、印刷方法は2つ考えられます。どちらも結果は同じですが、どちらが楽か試してみる価値はありそうです。
(方法1)白バックを先に貼り、透明ベースに印刷したカエルを貼る。
(方法2)バック色をガルグレーとして、ホワイトベースに印刷する。


 日の丸
F-4EJの上面の日の丸は白ふち付き。実現するにはいくつかの方法があります。試した結果、白丸はホワイトベース用紙を所定の大きさにコンパスカッターで丸く切り抜き 先に貼り、その上に 透明ベース用紙に印刷した赤丸を貼る方法が最も楽でした。

機首 機番
シリアルNo.

 機体の方ですが、古くなったデカールを剥がし、ウエットティッシュに台所用洗剤を少しつけてクリーニングしておきます。キャノピーも磨いておきました。
塗装が痛んだ部分もタッチアップし、壊れた部品は金属線などで修理しておきます。

綺麗にクリーニングした機体


 新調した自作デカールを貼り、落ち着いたら、周囲をカミソリで可能な限り丁寧に切り取ります。
切残りがあっても、周囲と同系色で目立たなければ良しと致しましょう。その後、クリアを吹きデカール面を保護しておきます。

カエルの周囲の切残りは、目立たない程度までカミソリで丁寧に切り取っていきます



レストア完了

 これで、痛んでいた機も新作同様に蘇りました。さぞ喜んでいることでありましょう。
タミヤの1/100ファントムは小さい機体ですが、機首以外はまあまあのスタイルになっていると思います。
 作り直そうとしても現在では入手が難しいキットなども手軽に蘇りますので、皆さまも おひとつレストアいかがでしょうか。






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