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  特集 レッドスター

(Photo) Yak-27R

by  コルディッツ
博物館実機写真

 シュパイアーの技術博物館の一角、放置されているかのように、ジェット双発機が置かれていました。小学生の頃に愛読した飛行機図鑑で見た覚えがあり、旧友と偶然再会したような気がしました。
 最初は有名なYak-25と思いましたが、「Jakowlew Jak-27R」と掲示にあり、Yak系ファミリーと判明。図鑑で見た時、エンジンを主翼に吊して、超音速で飛べるのか疑問でした。
 Yak-27は超音速戦術偵察機、爆撃機、迎撃機として開発され、展示機は偵察機型です。Yak系ファミリーはソビエト空軍専用機として運用されましたが、部隊が東ドイツ配備なので、そのまま残留のようです。ファミリーと同じく複座ですが、他のYak-25やYak-28は機首レドーム、タンデム複座のデザインですが、Yak-27はグラスノーズで、観測員や航法士はカメラ2台と機首にいます。
1960年にIL-28と交替して就役しますが、短い航続距離と超音速飛行可能なのは高い経験のパイロット限定という制約から、1970年代初期にYak-28RやMiG-25Rと交替していきます。
 WikipediaによるとYak-27Rの展示は世界で3機だけで、ロシアのモノ二空軍博物館、ドイツはデッサウのヒューゴ・ユンカース博物館、そして当博物館ですが、当館の機体は「Poor condition」と評価されていました。残念!
※本稿はWikipediaを参照しました。


    Yakovlev Yak-27R Mangrove  35
 技術博物館(シュパイアー)にて       2020年2月撮影  




エンジンはタマンスキーRD-9F ターボジェット 2基。
 最大速度 1,285km/h 航続距離 2,380km








降着装置は自転車式。





垂直尾翼に僅かにレッドスターが見えます。




いくら空き地利用とは言え、拝観コースなのに、この
無規則な展示に、私の持つ「規律正しいドイツ人」の
イメージは完全に崩壊しました。






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