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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作
航空機用発動機 BENTZ Bz.Ⅲa(185hp)
(1/12紙製フルスクラッチモデル)
by
TOSHI
WW1のドイツ戦闘機「ローランドD.Ⅵb」に搭載された「ベンツBz.Ⅲa」を紙を主な材料にして製作しました。
精密さ、正確さを追求するならプラや金属を材料に選ぶべきですが、鉛筆画のラフスケッチのような雰囲気を目指して紙製にして敢えて色を塗らずに仕上げています。
使用した紙によって色合いが微妙に異なるので、最後にアクリルガッシュの白を全体に塗っています。
W.N.W.のHPの実機写真を参考に簡単な図面を引いて製作開始です。
厚手(150~250g/m^2)のコピー用紙、厚紙(0.5~1mm)、紙を貼って補強したバルサ薄板(1,2mm)が主な材料です。
クランクケースとシリンダーから作り始めます。
厚手のコピー用紙を円筒状に巻いてシリンダーを作ります。
拡大すると粗が目立ちますが見えないことにします(笑)。
クランクケースにシリンダーを設置しました。点火プラグは爪楊枝を刺しています。
補器類を紙で作って追加していきます。
段々とそれらしくなってきました。
プッシュロッドやタペットが付くとエンジンらしくなりますね。
インテークマニホールドには断熱材が巻かれているので、それらしく見えるようにテープ状の紙を巻いています。
ローランドD.Ⅵbは排気を集合排気管で機首側に集めています。パイロットを有害な排気に曝さない工夫でしょうね。
立体にすると冷却構造が良く判ります。100年前のエンジニアの苦労が偲ばれますね。
全長13cmほどの水冷エンジンが完成しました。
紙製ですので非常に軽く、意外に丈夫です。
制作費用がほぼ只なのが年金生活者にはありがたいです(笑)。
WW1時には短期間に様々な形式の航空機用エンジンが実用化されていますが、キット化はほとんどされていません。
無い物は作るしかないので紙製模型を1/12スケールでシリーズ化したいと思います。
エンジン以外に操縦席も1/12で作っているのですが、機体全体を1/12で作ると大きくなりすぎるので「ローランドD.Ⅵb」の骨格模型は1/24で製作の予定です。
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