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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.37

川西 局地戦闘機「紫電改」(ハセガワ1/72)

by クラキン



 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」の37回目は旧日本海軍機です。
ハセガワの川西 局地戦闘機「紫電改」です。




【実機について】
 水上戦闘機「強風」を陸上戦闘機化したのが「紫電」で、これを更に改良強化したのが「紫電改」です。
同じエンジンを積んだ陸軍の「疾風」の方が戦闘機としての性能では勝っていましたが、紫電改の重装備による重量増が原因だったようです。
今回も私がご説明するより、こちらをご覧頂く方が遥かに良いでしょう。



【キットについて】
一昨年2月のUAMC静岡の会場で購入したのですが、箱絵が上下逆に印刷されているという珍しい物で、多分ミスプリではないかと思います。

上下逆の箱絵


34回目の疾風と同様、かなり古いキットですが、モールドは全て綺麗な筋彫りです。
パーツ数は全部で35個で、72単発機としては標準的です。
主脚カバーが一体成型で主翼の主脚庫にほぼピッタリと合いますし、出来の良いパイロットフィギュアも付いているので、飛行姿勢での制作を想定したキットのようです。



パーツ精度は全く問題なく、特に修正しなくてもスラスラと組みあがります。
全体のシルエットも私が見る限り、間違いなく紫電改に見えます。
マーキングは第343航空隊の301飛行隊の菅野大尉機と701飛行隊の鷲淵大尉機の2種類が選択できるようになっています。

インストとデカール


【製作について】
 プロペラ電動以外は素組みです。
製作上特に問題になるようなところはありませんが、デカールが死にかけていましたので、マイクロスケールのリキッドデカールフィルムを使って何とか使えましたが、一部破れたり、欠けたりしたのでタッチアップ塗装で補修しました。
主翼前縁の敵味方識別は塗装です。



 プロペラ電動はいつもの通り6mm径のマイクロモーターを使いましたが、エンジンパーツの奥行きが結構あるので、真鍮パイプでシャフトをかなり延長しています。(よく使う方法で珍しいことではありません。)

エンジンへの取付


プロペラシャフトの延長


汎用スタンドとのジョイントはいつもの通り2ピンICソケットのコンセントと3mm径のネオジム磁石です。

プロペラ電動の配線


 このキットもハセガワ72飛行機キットの共通点として主翼の後縁をシャープに仕上げることを狙ったと思われる独特のパーツ割になっているため、翼端灯の電飾はアクロバットのような加工が必要になるので諦めました。



マーキングは昭和20年4月、第343海軍航空隊 第301飛行隊 徳島基地 菅野直大尉の搭乗機です。
黄色のストライプが少し歪んでしまいましたが、箱の作例を見ても同じように歪んでいるので、「こういう物なんだ」と納得しています。



ウェザリングは下地シャドウ+機体色の濃淡吹き分け+クレオスウェザリングカラーのブラックでウォッシング+タミヤウェザリングマスターで排気汚れでお終いです。



ハゲチョロ表現はせずに、やや綺麗目に仕上げました。
製作期間12日、正味の製作日数は4日程度です。




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