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特集 水 WATER

MSM-07S Z’GOK (BANDAI RG 1/144)  

by 五六式(TYPE-56)



 今回は,”水”の特集に合わせて,水陸両用MSのキットを組んでみました。

<実機について>



 ジオン軍が地球侵攻した際、海洋での作戦のために開発したMS。宇宙用や陸上用のMSと違って,水中用MSは,核融合炉の冷却に海水を使えるため,出力の向上が容易であった。この余剰出力を利用して両腕にメガ粒子砲を内蔵,長時間の運用と大火力の両方を実現した。本機は,陸上での運動性も良好で,臨海地域や流水域での偵察やゲリラ戦でも活躍した。 

<キットについて>



 BANDAIの1/144スケールのMSのキットiには,HGとRGの2つのラインがあり,RGの方は,部品の分割が細かく,加えて,内蔵されるフレームを再現しており,これらによって成形色による機体色の再現と可動範囲の拡大を実現しています。

 総部品数182個,そのうち,使わないオプションパーツが16個あるので実質166個です。ABS樹脂製のフレームのパーツに装甲を貼り付けていく感じで組み立てを進めていくと完成していきます。

 パーツの分割ラインを,実機のパーツの分割ラインそのものとして,ディテールの表現に転化しているという賢いキットです。

 このように非常に凝った設計をしているため,HGと比べてお値段は高め、ラインアップも限られたものとなっています。(RGのドムとかが出たら嬉しいのですが,現在リリースされているアイテムのほとんどがガンダム系のものです。)

<製作>

 せっかく成形色で基本色を表現してくれているので,それを活かす方向で製作します。まずは、仮組みをかねて完成させ,塗装を行うところをピックアップした後に一旦分解、部分塗装を行いつつ再度組み立てて仕上げを施します。


 プレミアムバンダイ限定で一般機のキットも出ていたので,素組みの段階までは,3機作って例の赤いヤツのみをとりあえず仕上げることにします。パーツ数は,166×3=498・・・汗・・・。

●1日目

 とりあえず,何の部品か分かるものを片端からニッパーで切り離し,ゲート跡の処理をして組めるだけ部品を合わせていきます。今回,60数個切り離しました。でも,3機分だから約200パーツ・・・汗・・・。

●2日目

 組み立てるうちに作業を進める上で必要になると分かったバーツを中心に更に,パーツを切り出していきます。この時点で切り出したパーツは約130個(×3)。赤いヤツの組み立てが進んだところでその日はリタイヤ。

●3日目

 残りの2機の組み立てを午前中に済ませ,午後からは,1機ずつ完成させました。この段階になると似たような部品ばかり残るので,説明図をよく見て慎重に作業を進めます。
 
 その日のうちに3機とも完成させて記念写真を撮った後,日付は変わっているけれど,赤いヤツだけ塗装のために分解。塗装する色ごとにパーツを分けて4日目の塗装作業に備えてから寝ました。

●4日目

 キットの塗装指定でグレー系のところは,実際は,金属色ではないかと思うので,それらしい金属色と置き換えて缶スプレーで塗装して行きます。赤いところは,そのままだと玩具っぽいのでトップコートのつや消しをかける準備をしていきます。

 ここで,お昼ご飯を食べて,夕方まで合唱団の練習へ・・・コロナのおかげでマスクをつけないと練習会場を使わせてくれないそうです。何の拷問かな?野外で練習した方がよいのではないかいな?

 練習から帰ったら,ひたすら作業。夕食後、ほどなくして完成。


素組み


塗装済み

付属のシールはかなり使えます。さすが,BANDAIさん。でも,うるさくならないように使用は控えめにしました。

☆  RGのキットを組むときの注意

① 組み立て済みの内部フレームは,最初のうちは可動部がきつめになっています。無理をするとすぐに折れてしまうので慎重に。五六式は,RGのキットを2つお釈迦にしています。

② 部品のはめ合わせは,非常にタイトで,しかも,部品の組み忘れがあると,分解してやり直すのが非常に困難です。部品が組み込めないときは,力業で解決しようとせず,説明書を参照したり,はめ合わせのミスがないかチェックしたりしましょう。一時期、BANDAIのキットを分解する専用の工具(リムーバー)が配布されたことがあったそうです。

③ キットには,ABS樹脂の部品が混じっています。塗装や接着が困難なので,「あぁ,これはそういうものなんだな。」と悟ることが肝要です。このキットでもどうしてもぽろぽろ部品が取れるところがありましたが,両面テープの細切りで貼り付けました。

④ ホビー誌には,BANDAIのキットのゲート跡の処理法が紹介されていることがありますが,はっきり言ってそんなにうまくいくことはありません。整形のときに樹脂の収縮が起こってゲートの周りがわずかにへこんでしまうからです。このへこみを削るなり盛るなりして消すと,どうしてもそこだけ周りの色と違ってしまいます。キットのランナーをシンナーで溶かしてパテ代わりにするという荒技があるようですが・・・。

<完成>


 何色も赤を使っていて悪趣味と思っていましたが,つや消しにするとなかなか・・・。


GMを串刺し    のポーズはちょっと無理。


 ラジオ体操は,出来ました。


 後ろ姿も,なかなか・・・。



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