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特集 水 WATER

  サンタ・クルス (ハセガワ 1/72)

  by 寿



 「水」特集なので水色の水上機です。ひねりも何も無いけれどこーゆー分かり易い動機で作るのが好き。根が単純なもんでw
 このヒコーキは「とある飛行士への追憶」といういわゆるライトノベル原作のアニメに登場する機体です。水色の水上機と言われてアオシマの青い晴嵐を思い出すという御仁もいらっしゃいますがわたし的にはコレ。架空世界版「ローマの休日」といった趣で作品自体は悪くは無いのですがヒコーキ案件で許せない事が在ってじっとしてられず思わず作っちゃったという次第。その理由は後ほど・・・・



 でもヒコーキが活躍するアニメは時折見かけるけれど水上機が主人公の機体ってのは珍しいよね(もちろん「紅の豚」は別格だ)。ディズニーでも擬人化したヒコーキが頑張ってた(こっちは民間機のレース)けれど全部陸上機だったしね。実写の映画じゃ「マーフィの闘い」が有名かしら。あれ見るとダック作りたくなるけれど原作ではソードフィッシュらしいです。捜せばまだ出て来そうだけれどワタクシめではこの辺りが限界。題材的には空と水とが絡んでくるからドラマとして面白そうなネタだと思うんだけど。 



 あ、そーいや九七大艇が出て来る日本映画があったなってことでググってみたら「南海の花束」って出て来た。映画じゃないけれど鶴田謙二先生の漫画で「冒険エレキテ島」って作品あってこの中じゃ主人公の女の子がソードフィッシュ操縦してる。(鶴田先生、続きは?!)うーむエレキテ島の機体「MikuraAmelia AIRSERVICE」はちょびっと作ってみたいかもしんない。わたくし寿はみくらと猫のエンデバーのフィギュアを所望する!



 話が逸れた。でも水上機は良いっすよ、脚作らなくていいしパイロット乗せればそのまま極楽鳥仕様にも出来るしね。逆に着水シーン作るのに手間だったりもするけれどまぁ其所はそれディオラマ作りの練習だと開き直るのが吉じゃね。極端な話リアルな水の上にちゃぷちゃぷ浮かべればそれで事足りるんじゃないかしらん?



 何にせよ水がらみで作ってみたいものはまだまだ山ほどあって、それ以外の物件もそれこそ頂上が霞に隠れるくらいにうず高く積み上げられていてそろそろ酸素マスク必須の高度4000メートルどころか8000メートルにも届くんじゃないかしらんてな勢い。寿命が幾らあっても足りゃしません。
 誰か一億円くらいくれないかしら。宝くじジャンボの一等でも可。そうすりゃプラモ三昧で生きていけるのに~(人はそれを真夏の夜の夢といふ) 

製作の詳細

(写真1)これが取説と付随した機体設定画。ヒコーキのデザインそのものはスラッとしててイイ感じです。イメージはさしずめ複座双尾翼の烈風ってところですかね。だけどこのフロートはいかん、いかんよ君。こんなんで浮くわけねーだろ機体内部に引き込める訳ねーよ(しかもフロート自体が折り畳まれて小さくなっちゃう)着陸用に引き込み式の主脚まであるし何かもう色々と駄目でしょって事で奮起発奮火が着いちゃった。こうして寿的妄想は走り出しちゃった訳なのです(脇目もふらずにねぇ~)。





(写真2) ジャンクから発掘した二式水戦のフロート。左右を貼り付けた後に胴体とのフィッテイングを目指して切り欠きます。でもフロートって大きいのね、胴体とサイズが変わんないよ。確かにこりゃあとんでもない抵抗だわ。機体の柄からすれば単発の双胴機って感じでしょうか。



(写真3) 最初はもっと大きく切り欠く予定だったんですが胴体尾部に割と大きめの隙間が空くのでこの程度に。

(写真4) 翼端は切り飛ばします。補助フロートをカタリナよろしく翼端に引き上げさせる予定なので。


(写真5) スケールは小さいけどフィギュアはいい雰囲気です。似てる。でもフィオ(後座の女の子)の顔の真正面に銃底が来てるんだよね。落ち着かねぇ~

(写真6) コクピットが出来ればここまであっという間ですよ。うーん、補助フロートはまぁこんな感じかなぁ。(本来の設定ではこれが主フロートなんだけどねw)


(写真7) フロート引き込み支柱と主脚のモールドは埋めちゃってます。着陸用の脚を付けた水上機は確かにあるけれどこのサイズの単発機がフロート共々引き込むってのもどうよ?苦しいと言うよりも無茶じゃなくね。このヒコーキが引き込むのはフロートの支柱だけで充分じゃ。

(写真8)イモ付けは不安なんで真鍮線で補強。


(写真9) 主フロートはエポパテ盛ってバリバリ削ります。で、こんな感じに。

(写真10) ニュートラルグレイで下塗り。むう、補助フロートを付けると異様に翼が長く見える。も少し切り詰めた方が良かったかなぁ。フロートとのフィッテイング部分にもエバーグリーンの短冊でフェアリングっぽいフェンスを作ります。まぁアラ隠しですね。


(写真11) 翼の長さはこのままでいく。この状態から引き返すのも何か癪なんで。フロートも付けてみる。やっぱりデカいぞ主フロート。

(写真12) で、下面色を一気に塗ってまいります。



(写真13) 上面色も塗っちゃう。まぁ下塗りなんで指定色でいいかな?



(写真14) フロート付けるとこんな感じになるのね。何か想像していたよりももっさりしたシルエットになってもーた。もちょっとフィッテング重視で削り込んだ方が良かったかなぁ。


(写真15) 上塗りは下面色よりもトーンを上げてエアブラシで吹きます。が、何だか全っ然代わり映えがしない。色調の設定しくじった?


(写真16) ムキになってぶーぶー吹いてたらグラデーションが跳んでただのべた塗り状態に。やっぱヤケになっちゃイカンね。でも色合いは悪くない。塗り直すかどうするかしばし悩む。・・・・うんナナニイだからまぁこれでいいや。(いいのか?!)


(写真17) ほんでデカール貼って完成。何だか妙に手が込んだ割りにはあっさりした仕上がりでちょびっと拍子抜け。でもまぁいいかナナニイだし。お気楽に完成できたんだから良しとします。架空機の妄想バージョンだからうだうだ言ってもしょーがないしね。プラモは愉しんだ者勝ちってことで。
 ちなみに完成した後に原作の挿絵をちらっと見た事があったけど、アニメ版と違って引き込み式単フロートの機体として描かれておりました。うんそーだよな普通こう考えるよね。やっぱりわたしは間違って居なかったのだと安心至極、考える事はみんな一緒ということでありますなぁ。


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