　クレージュ9B（1/12フルスクラッチ紙模型）

　　by TOSHI

　ソッピースキャメルに搭載されたクレージュ9Bエンジンを厚手のコピー用紙を主材料に作りました。
9気筒の星型ロータリーエンジンですが、排気を集合させて後方に排気する方式がユニークです。
100年前の技術者の苦闘が偲ばれます。　

空冷エンジンはフィンの製作に手間がかかりますが、それ以外はシンプルですので割と短時間で完成しました。
栄等の複列星型はシリンダーブロックも複雑な形状なので紙での再現は難しそうですね。

実機同様エンジン本体が回転するように細工しています。
実機はさぞかし豪快でしょうね。

吸排気を分離するための工夫でしょうが、同時代のオーバーウーゼルよりは複雑ですね。

展示台は竹串をトラスに組みましたが、モデルがあるわけではなくそれらしくデッチアップしています。
トラスは模型でも頑丈な構造です。

航空機用発動機の歴史を紙模型で振り返ることを計画し、今は究極のレシプロエンジンのひとつであるR/Rマーリンを製作中です。
DB601と並べるのも面白いと思います。
材料がコピー用紙なので細部の精密感を追求するのは無理ですが、鉛筆画のラフスケッチのような雰囲気をだせればと思います。

　　Home>クレージュ9B（1/12フルスクラッチ紙模型）＜フルスクラッチビルド＆ソリッドモデル＜2020年9月号

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