Home > (Photo) 絶版キット Fokker D.XXⅠ (Frog1/72)<特集 絶版キット<2020年12月号

特集 絶版キット 

(Photo) 絶版キット Fokker D.XXⅠ (Frog1/72)

by  コルディッツ


 とうとう作ってしまった。成仏させた達成感は無論ありますが、多分50年前に買ったキットだったので、喪失感も強く感じてもいます。私は「ため込み症」?
 長年に渡りプラモ作りを中断させた「上手に作る」「十分に考証する」方針は捨てプラモ作りに専念していますが、流石にフロッグの40年以上前のキットを、そのまま作るのは気が引けました。そこでランナー工作で排気管と照準器を設置し、前傾の主脚と奇妙なプロペラ、水平尾翼の鋼線?は無視しました。
 英国製ブリストル・マーキュリー・エンジン搭載機ですから、排気管を省略したフォッカーD21をリリースするフロッグに、英国モデラーは失望したろう推測します。なのでアンソニー・ホロヴィッツ作の「メインテーマは殺人」でのフロッグの扱いは雑なのかと。あぁ刑事フォイルを見たい!
 フロッグ倒産後に金型は、たぶんフィンランド空軍の逆卍を嫌われノボに流れず、やがてトルコのパイオニア社製として、スキー等の新パーツを追加して日本でも見ることが出来ました。
最近はトント見かけませんが、チェコのMPMから良いキットも出ているので、絶版キット確定かと思います。
 工作に着手した時はあったキャノピーが行方不明になり、やむなくMPMのを借りて被せています。量産に専念するには辛いキットでしたが、中学・高校生の頃の自分を思い出し、愉しかったです。

※ 本稿は「Fokker D.XXⅠ」(Dutch Profile)を参照しました。





 フロッグのデカールは右側面の物しか使い物にならず、他はMPMのデカールを流用しました、なので機番が異なります。223のフロッグデカールが剥がれかけてきたので、急遽撮影したものです。まぁ半世紀前のデカールなので、機首の「三匹の鼠」が健在なら良しですね



 フロッグ指定の223号機は1940年5月10日に撃墜され、操縦士は戦死しています。「ダッチ・プロファイル」のカラー図を見ると、ライトブラウン塗装の部分がライトグレーで表現され、ちょっと悩みましたが、フロッグ指定で進めました。ネーデルランド陸軍航空隊は2つのパターンを指定していますが、我がパターンはでたらめです。カウリングは、フロッグはグリーンを指定、プロファイルはブラウンで、後者が正しいかと。なお223号機はアンテナ柱は外していたようです。


 ブリストル・マーキュリーⅦ の排気管  2013年10月撮影
 中部フィンランド空軍博物館(ティッカコスキ)にて


 実機のレプリカ             2015年7月撮影。
 軍事博物館(スーステルベルク、ネーデルランド」にて 

 展示会場の照明は短時間で切り替わるで、撮影タイミングを
とうとう掴めませんでした。




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