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温故知新シリーズ 第51弾

F2H-2 バンシー(ホーク 1/48)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはホークのF2H-2バンシーを製作してみました。発売は1957年となっており今から60年以上も前のプラモ創世記のキットです。バンシーはパンサーの陰に隠れていたせいかあまり人気がないようで数年前にキティホークからようやくまともなキットが出るまでこのスケールではホークだけという状態でした。1/72でもエアフィックスとホビークラフトだけです。朝鮮戦争を描いた有名な「トコリの橋」という映画も原作の小説では主人公の乗っている機体はバンシーなんですが映画ではパンサーに変えられています。そんな不憫なバンシーを成仏させるべくホークのキットを作っていきましょう。パーツ総数は41ですがそのうち16はミサイルや爆弾の武装類ですので実質25といたってシンプルなものです。60年以上も前のキットに色々なことを求めても意味がないので基本そのままで製作します。



 まずはコクピットからですが、板状のものにパイロットを乗せるだけですのでシートのヘッドレスト部分くらいはスクラップボックスから適当なシートをスカウトしそれらしく乗っけておきます。機首に錘として大きめのネジを油粘土で固定しましたが、かなりのテールヘビーだったようで完成したらぎりぎり3点姿勢をとってくれたのでほっといたしました。胴体左右の合いはそう悪くありませんが垂直尾翼前縁でずれが生じました。全体に胴体部分は短いようでその関係からキャノピー後部がかなり寸詰まりとなっているようです。修正はあっさりとあきらめます。気になる人はキティホークのキットを作りましょう。機銃が二門しかないので機首左右部分にピンバイスで穴をあけて追加しておきました。水平尾翼は左右一体の一枚で出来ており胴体に差し込みます。テイルフックが胴体下に剥きだしてつけるようなっていますが、実機は胴体内に収納されているので取り付けませんでした。



 主翼は左右が一体の上下はめ合わせですがインティークからエンジンノズルまで筒抜けですのでプラ板で適当に塞いでおきます。主翼も前後でずれが生じますので接着後しっかりとペパー掛けしておきます。胴体とのはめ合わせも前後の接着部はかなりの隙間が生じますのでパテのご厄介になります。翼端タンクも段差が生じますのでパテ処理をしっかりとする必要があります。主翼とタンクとの合いは問題なしでした。キャノピーは前後接着部にかなりの隙間が生じますので木工用ボンドで埋めておきます。垂直尾翼のピトー管と胴体下のブレードアンテナが省略されているのでここは自作します。このキットなぜか前脚部分だけ収容部がなく前脚とドアはそのまま胴体へイモ付けする形になっています。裏返してみなければわからないのでここはそのままとします。主脚と脚カバーも接着出来たら組み立て終了です。武装類はお粗末な出来なので今回は省略いたしました。



 キット指定のマーキングはガルグレーと白の海軍フライトテストセンターとグロスシ―ブルーのリザーブ部隊のものとなっています。私はファーボールデカールから思い切りド派手なVA-76を選択いたしました。いつものように筆塗りでグロスシ―ブルーを全面に塗り、各翼前縁はシルバーに、機首先端とウォークウェイはジャーマングレーとしました。垂直尾翼上端とラダー部分はライトブルーを塗ったうえで白のストライプのデカールを貼る指定となっていますのでミスターカラー34番スカイブルーに白を加えてデカールの色に出来るだけ合わせるよう調合しました。



 ファーボールデカールは当然キティホークのキットに合わせて作られているので胴体の短いホークのキットには大きすぎてバランスが悪いのですがあまり気にしないこととします。ところどころ合わないところは先ほどの自作ライトブルーと白でタッチアップしました。印刷はカルトグラフですので白の発色は抜群ですね。



 これにて完成です。派手なマーキングでお化粧すれば60年前のキットもそれなりに見られるのではないでしょうか。それではまた。




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