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温故知新シリーズ 第52弾

P-47D サンダーボルト(エアフィックス 1/72)

  by ヒサマロ



 どうも、ヒサマロです。今回の温故知新シリーズはエアフィックスのP-47Dサンダーボルト(1/72)を取り上げさせていただきます。発売は1966年でレベルのキットがバブルトップのD型に対してレザーバックのD型となっています。今回私が製作したのは紙ラベルの付いたビニール袋に入った最も初期のスタイルでキットナンバーは125となっているものです。部品総数は44パーツでこの当時のキットとしては多い方だと思います。全面に細かい凸リベットが打たれており無骨なサンダーボルトにはぴったしな感じが致します。今回はこのリベットを出来るだけ生かすよう製作するのを重点に置きます。



 まずはコクピットからですがパイロットとシートだけですのでプラ板で簡単に筒抜け防止のふたをしておきます。幸いパイロットの出来は素晴らしいので丁寧に塗装しておき胴体内側はほとんど見えないので黒く塗っておしまいです。左右の胴体を接着すると背部に段差が生じますのでリベットをなるべく削らないようマスキングテープで保護しそこへゼリー状の瞬間接着剤をつまようじでつけ、乾燥後サンディングしました。



 主翼は下面が一体となったものに別部品となっている機銃を入れ込んで左右の上翼をを接着する形になっています。合いもよく後縁も薄くなっています。問題は胴体との接合ですが仮組してみると上面に相当な隙間が生じることが判明。パテは使いたくないのでプラ板をかまして処理しました。水平尾翼は隙間も出来ずに接着出来ました。



 エンジンは2分割でダブルワスプの感じがそれなりに表現されています。プロペラはハミルトンスタンダードとなっておりこの辺もレベルのキットと変えているところがエアフィックスなりのこだわりでしょうか。キャノピーは前後2分割となっていますが前部キャノピーは実機と違ってかなり丸くなっていますが修正は難しいのできっぱりとあきらめました。防弾ガラスが透明部品でついているのはこの時代のキットとしてはりっぱだと思います。主翼下面の前哨灯も透明部品になっているのも感心致しました。主翼の脚扉もレベルと違って実機通りに3分割されています。増槽と爆弾が付属しておりますが形も不正確でお粗末なものでしたので今回は使用致しませんでした。アンテナ柱、ピト―管、脚関係を接着したら完成です。



 キット付属の塗装指定は全面銀色のものですが当然デカールは使用不能になっていますのでストックの別売りデカールから有名な米第8空軍56戦闘隊の迷彩機としました。胴体と主翼にインべージョンストライプあるのでまずフラッとホワイトを塗装図を見ながらいつも通り筆塗りしていきます。次にジャーマングレーをマスキングせず目分量で面相筆で塗りました。実機もそんなにきっちりとしていないと思うので適当にバランスを見ながら塗りました。この機体は上面のストライプを後からオリーブドラブで消した形になっていますのでそのように塗っておきます。



 デカール塗装図では下面をミーディアム・シーグレーとなっていたのでそれに従いましたが実際は銀色ではないかと思います。上面はオーシャングレーとダークグリーンを塗り、境界は両方を混色したもの塗ってぼかしを表現してみました。カウリング先端をインシグニアレッド、ラダーをインシグニアイエローで塗りました。塗料は全てミスターカラーの指定色をそのまま塗りました。最後にタミヤのすみ入れカラーのブラックでウォッシングでしてデカールを貼って終了としました。



 タミヤのキットと比較したらもちろん出来は争えませんが、60年代テイスト満載のこのキットもなかなかいいもんですよ。それではまた。


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