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誌上個展

リオレ&オリビエLeo451(エレール1/72)

  by Nobunaga

イギリスでもなく、イタリアでもなく、アメリカでもなく、ましてやドイツでもなく、まさにフランスの香りのする爆撃機ですね。



実機について
 1937年に原型機が初飛行したリオレ・エ・オリビエ451(以下LeO451)は1934年の B4分類機(4座爆撃機)を求めるフランス公式仕様書から産まれた機体である。 初めての実戦行動では1940年5月にドイツの侵攻をくい止めるためにオランダ・マースリヒトの 橋を爆撃し、フランスが降伏する6月までに完成したLeO451が次々に実戦に参加した。昼間爆撃 では敵戦闘機の迎撃により甚大な損失を出したが、降伏直前にはドイツとイタリアの目標に対して長距 離夜間爆撃も実施している。なおフランス政府は合計1,738機の発注を行ったが、ドイツがフラン スを占領するまでに完成した機体は452機であった。

 フランス降伏後もビシー政府はドイツ占領軍の許可を受けLeO451の製造を継続、1941年の レバント(仏語発音ではルヴァン)作戦や1942年の連合軍北アフリカ上陸阻止などに出撃している が、大部分の機体は連合軍の攻撃により地上でかなりの損害を被っている。北アフリカで生き残ったL eO451は1944年から通信任務に従事した。

*ウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」より抜粋させていただきました。

キットについて
 古い古いキットです。パッケージを換えて再販されてもいます。

古いとは言え胴体や主翼、尾翼など今でも通用する成形となっています。アウトラインは良く捉えていると思いますが全体にやや細めな感じがします。胴体のお腹の部分は少し太らせた方が良いのかな。特にエンジンカウリングとナセルの形が変です。ここはもっと膨らませて、大きめのドングリの実のような形にしたほうがいいですね。これから作る人はこの部分だけでも作り直し、と言うか小細工の成形では間に合いません。自作した方が良いと思います。

 もう一つはこのキットを手にした人皆が笑ったり感心したりと大いに問題有りの背中の20ミリ機関砲です何やら精密感があってこれで良いんではないかと思いがちですが、実機写真や図面にはこんな大砲は付いていません。作り替えです。

 凸モールドのパネルラインは最近の図面によるとかなり違ってます。掘り直しか、知らなかった事にするかはご随意に。



 親独のヴィシー政府が好きと言う訳ではないけど模型映えするのでヴィシー空軍機にしてしまいました。赤いシマシマでなくても黄色だけでも十分目立ちますね。前面キャノピーの枠はもう少し細くした方がよかったです。実機写真で見るとフレームの上に樹脂製の風防をネジ止めしているようです。キットの風防でも内側にフレームがモールドされています。




 ピンと張った主翼の先端は反り上がってお洒落な感じです。茶と緑の迷彩、カウリングと双尾翼の黄色と赤蛇の目の配色は派手で美しいですね。



フランスの爆撃機の足回りはどれも複雑でこだわりがあるようです。



 問題のイスパノスイザHS40420ミリ機関砲ですがこんな風に作り替えました。ネットで探すと図面が出てきましのでプラ棒などでそれらしく作りました。(弾倉ドラムは形が違った。作り直します)物の本によると20ミリ機関法は使い回しが悪いので左右に15ミリ機銃を追加して居るのですが資料がないのでパスしました。


参考資料:MMPBOOKS WHITESERIES「FRENCH BOMBERS of WWⅡ』、スコードロン/シグナル出版「FRENCHI Bombers of World warⅡ in action」その他インターネットに依る実機写真,作例など。


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