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特集 双発機

三菱 Ki46 百式司令部偵察機 (アオシマ(イマイ) 1/144)
三菱 T-2 (PLAZ 1/144)
MANUFACTURED BY MITSUBISHI

by 五六式(TYPE-56)



 双発機特集に合わせて三菱で生産された双発機を2種製作しました。
 百式司偵もT-2も,2機組のキットでしたが,部品をなくしてしまったので1機ずつの完成となりました・・・汗・・・。

<実機について>
 ・百式司偵
 日本陸軍が九七式司偵の後継機として正式採用した機体。当時,空冷エンジンの機体で最高速度600km/h以上を達成することは不可能とされていたが,本機では,最高速度において,Ⅱ型で604km/h,Ⅲ型で630km/hを達成している。前任の九七式司偵の最高速度が480km/hであったのに対して大幅に性能向上したことから「新司偵」と呼ばれた。
※ うちの父親も「新司偵」と呼んでおりました。
 前線では,本機が現れた後,必ず大規模な攻撃が行われたため,敵軍から”ビルマの通り魔”と言われ,恐れられた。

・T-2
 1974年から2007年までの間に約1400名の戦闘機パイロットを育成した航空自衛隊の超音速練習機。当初,アメリカ製のノースロップT-38の採用も考えられたが,国内の航空機製造業振興も考慮して国産機の採用が決定された。
 同じエンジンを搭載した英仏共同開発機SEPECAT(ヨーロッパ共同開発)ジャギュアと機体配置が同じことから,よく似ていると言われるが,運用する速度域や作戦機(T-2の場合は,F-1)としての立ち位置が少し異なり,この事が,外形の差異として反映されている。

<キットについて>
・百式司偵

 掩体も付属した2機組でオリジナルは,初版1973年のイマイ製(一度,1980年代にハセガワからも発売されている。)。
 約50年前のキットであるが,パネルラインはシャープな凹モールドで部品の合いも良い。一方,排気管,オイルクーラーのインテーク,座席等が省略されている。


 ・T-2

  2007年リリース。PLAZ名義であるが,成形品は,F-toys(2006年発売の食玩)のもの。パネルラインは,シャープな凹モールドだが,部品の継ぎ目のギャップが目立つ。デカールは,カルトグラフのものが入っている。
 初リリース以降,再販が行われず,バリエーションとして三菱F-1のキットが何回かリリースされている。おそらく,三菱T-2の金型は,三菱F-1に改修されていると思われる。

<製作>
  ・百式司偵
       アンテナ柱とピトー管を細くしました。

        アンテナは,削り込み。


 ピトー管は,真鍮パイプとエレキギターの弦(extra lightゲージの一弦)組み合わせで自作。


  増槽は,実戦であまり使わなかったということなので取りつけませんでした。 機首のライトと機体下面の偵察用の窓は,モールドがないので描き込んで再現しました。


 MYKデザインのデカールを初めて使ってみました。糊が強めでフィルムがやや硬めの丈夫なデカールです。本当に後からニスの部分が剥がれます。たまに,ニスの部分にマーキングが持って行かれることがありますが,リタッチで対処しました。

 ・T-2

 翼は,F-1と共通。指定された塗装の機体は,サイドワインダーを使用しないのでパイロンを削り落とすよう指定されています。また,T-2は,通常、増槽を使用しないのでパイロンも撤去しました。

ジェットインテークは,キットのままだと縁が円くなっているので少し削り込みました。


 機体下面のフィンは,薄くなるように削り込みました。※赤い〇

前脚,主脚、主脚カバーの取り付けは,タイトで,塗装すると更に取りつけにくくなるので仮組みを繰り返すことをおすすめします。※黄色い〇


<完成>

 2機並べると,百式司偵がコンパクトな機体だと分かります。

・百式司偵

 高性能機でありながら,稼働率は極めて高かったそうです。
※世界の傑作機No38より


 昭和18年に漢口で展開していた独立飛行第18中隊の機体です。千里を駆ける虎のマーキングで有名。

・T-2

 アグレッサーとして使用された機体なので注意喚起の赤いペイントは施されていません。


 スナップフィットによくあることだけれど,水平尾翼(下反角がついているけれど)がじわじわと押し出されてきます。接着しても,やはりじわじわ・・・涙・・・。


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