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特集 ハセガワ 72

 EEライトニング (長谷川 1/72)

  by MERSU57




 初版は1960年台に出て、87年にリニューアル販売されているキットです。
未だ英国フロッグ社と業務提携していた頃のアイテムで、非常にシンプルな構成で、組み立てるだけならば直ぐに型になります。



  プロポーションも大きな問題は無いように見えますが、全面凸モールドは今となってはうるさく感じ、全て削り落としけがきし直しました。
(全てけがきするのは大変なので、適当に省略もしました)



  エアインテーク部はメクラ状態なので開口し、奥に隔壁を新たに設置。ジェット排気口は逆にがらんどうなので、ジャンク部品の増槽を輪切りにして挿入しそれらしくしました。胴体下面の30mmアデン砲は開口しました。



  ディテールは余り凝らず、エジェクションシートの簡単な加工と別部品にはなっているエアブレーキを開状態にして見ました。
塗装はキット指定のものです。各社アクリル水彩で筆塗り仕上げです。
簡単な構成のキットとは異なり、添付のデカールはコーション系も含め精細で上質なものでやや厚みあがあるものの、透けもなくマークセッターも良く効くものでした。



  完成した姿は結構迫力があります。翼上面の増槽はフェリー時に運用するもので、戦闘時には使いません。本機は現在に至るまでで英国独自資本で開発、生産した最後の戦闘機で、以降国際共同開発機にシフトしていきます。



  実機はこのリニューアル版が出た頃に退役が始まり、その任務をファントムに譲っていきますが機体の飛行性能としてトップスピード、上昇力で劣るものは無く、運動性は良好だったので本機を好むパイロットは多かった様です。



  要求仕様には合致しているものの、エイボンエンジンはあまりにも燃費が悪く(時速約1100Kmの速度で91kg/分の燃料を消費した!)機体に余裕がない為赤外線感知ミサイル(レッドアイ)2発と30mm砲2門のみという攻撃力の弱さもあり引退は仕方がなかった様です




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