Home  >ポテーズ637 A3(アズール1/72)< 誌上個展<2021年6月号

誌上個展

ポテーズ637 A3(アズール1/72)

  by Nobunaga

 赤蛇の目は作ってなんぼやで
押し入れいっぱいのキット高値で買い取ってくれないかな。
なんぼやーじゅ?


実機について
 ヨーロッパでは第二次大戦開戦前に双発重戦闘機の開発が流行した事があるが、その先駆けとして位置 づけられる機体。1934年にフランス航空省が出した要求書に応え開発されたもので、原型1号機は1 936年4月に初飛行した。フランス航空省では当機に「長距離護衛機」「夜間迎撃機」「戦闘指揮機」 と3つの役割を持たせるよう意図していた。

 軍需産業国有化により1937年6月にポテ社のメオールト工場は国有企業SNCANに引き継がれる 事となったが、この工場にて戦闘機型ポテ630と631が生産開始された。また双発の大型機体である ため爆撃型や偵察型などの派生型も開発されているが、第二次大戦勃発のため製作機数は多くない。

 高い運動性能や飛行特性を持ち、整備も容易な機体であったが比較的低出力のエンジンを使用していた ので最高速度は高くなく戦闘機としては能力不足であり、戦闘機型も基本的には地上攻撃などに使用され ることが多かった。

 ポテーズ637は胴体下面に観測用ゴンドラを付けたために性能低下は著しく61機しか生産されなかった。

*ウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」より一部引用させていただきました。

キットについて
  アズールが「エアマガジン」誌とコラボで企画した製品のようです。中古店で手にするまでポテーズ63シリーズでこんな機体があるのは知りませんでした。

 キットの内容は簡易インジェクションの本体とレジンの小物とエッチングの小部品とバキューム成形の塩ビのキャノピーとゴンドラです。このキャノピーとゴンドラはすでに黄ばんでいて作るのを躊躇しましたがじっと見ていると作って、作ってとか細い声が聞こえてくるではありませんか。よし、この赤蛇の目、俺が作らなくて誰が作るかと製作を始めた次第です。

 キットは2003年頃にすでに発売されている1/72ポテズ631にゴンドラを追加しただけのようです。これなら楽勝かと思いきやゴンドラの取り付けやナセル部分のエンジン排気口を開けたりとなかなかのジョイフルキットでした。


 凡庸な性能の上に大きなゴンドラを取付けたせいで偵察どころではなかったでしょう。塩ビのゴンドラは黄ばみがひどいですね。お腹なので上からは見えません。着陸灯を付けました。


 ゴンドラは胴体下面をくり抜いて埋め込みました。


 取り付けるとなんだか卵を持ったメダカみたいです。


前面の空気取り入れ口や主翼下面のエンジンナセルの排気口を開口しました。矢じりのように見えるのはレジンの排気口です。







参考資料:MMP出版1/48Scale Plans  SetNo.2  MMPBOOKS FRENCH BOMBERS of WWⅡ ガリレオ出版第2次大戦フランス/イタリア軍用機 その他インターネットによる実機写真等


  Home>ポテーズ637 A3(アズール1/72)< 誌上個展<2021年6月号
Vol.154  2021 June    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
 editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル誌上個展

TOTAL PAGE