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特集 双発機

   陸軍一〇〇式司令部偵察機 
三菱 キ-46Ⅲ型改(乙+丙)“武装司偵” (タミヤ1/48)

  by nananiya72

一〇〇式司令部偵察機 Ⅲ型を防空戦闘機に改造した、いわゆる武装司偵です。



  ホ二〇四の装備の都合で無線機を後部に移設して、武装司偵は双発単座になっているそうで、最後部のキャノピーに短い棒状のものが立っていて、そこにアンテナ線が引き入れられている写真がありましたので、無線機移設、単座説を採用しました。





  プロペラを最後に付けましたが、ポリキャップのためかややガタがでました。
防止策として、ギヤケースと一緒にプリキャップ付きでプロペラを組んでおき、最後にエンジン本体に接着すれば、ガタなしで組めます。 
もちろんくるくる回るように調整が必要です。 
組立図の順番はそうはなっていませんが、これは田宮様の言うことを聞かなくとも問題ありませんので、念のため・・・・

キャノピー塗装はいつもの「マスキング販売」さんの製品です。
枠が多い日本機には、現在ワタクシ的には、なくてはならないアイテムです。
いつものように、クレポリメイトをキャノピーに塗布して透明度をアップさせて、一連の仕上げ作業を完了します。





  旧日本軍機の機上無線(電話)は聞こえないので降ろしたとか、アンテナ支柱を「ノコギリで切ってやったワイ」とかの武勇伝もあり、役に立たないものというイメージが定着していますが、ちゃんと整備すればちゃんと使えたし、8000mまであがれば、なんと、全国の基地の電波を受信できた、とかの証言もありますので、使い方と扱い方がちゃんとしていれば、役に立たなかったということではなかったようです。





  機上装備の37㎜もの大口径砲は ホ二〇四と呼ばれる機関砲で、重量は130Kg、初速710m/s 400発/分といった性能だそうです。
これを、風防の目印で照準して至近距離から発射するのでしょう・・・勇ましい!
この大口径機関砲で初速はまぁまぁとして、毎分400発って・・・・ホントか??
携行弾数は35発とも42発とも言われていますので、ほぼワンチャンスの射撃では弾不足にはならなかったのではないかと思われます。
模型では再現されていませんが、薬莢の回収ケースとか回収袋があったのだと思われますが、作っている最中はこれ気が付かなかった。。。

薬莢を回収するギミックがあるのであれば、場所、スペース的に無線機の移設も納得がいきます。





  命中率や取扱いの問題に加えて、重心の問題からか、着陸時にひっくり返ってしまうなどの事故もあり、下ろしてしまったものも多かったそうです。

ビジュアル的には、大口径砲を70度におったてた姿が模型映えいたします。 


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