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(Photo) ホーカーハンター in 武装中立国
by コルディッツ
博物館実機写真
ホーカーハンターはグロスターミーティアの後継として開発され、1951年7月20日に初飛行に成功しました。1954年から生産型の部隊配備が始まり、地上攻撃機型や並並列複座の練習機機型も開発され、総生産機数は1,972機になります。
最大速度マッハ0.95(条件により異なる)と、同時代の米ソ機とは同等で機動性に優れ、アデン30mm機関砲4門の強力な火力とセールスポイントは多く、イギリス空軍以外にもスイス、ネーデルランド、ベルギー、スウェーデン、サウジアラビア、インド、シンガポール、チリなどでも採用されました。
これまでのホーカー社の製品ーハリケーン等に見られない優雅なフォルムは、英国機とは思い難く、第二次世界大戦で捕獲した隼やフォルゴーレの美的センスが伝播したように思います。しかしこのセンスも次代のライトニング導入時に忘れ去られて残念です。
今回は武装中立国で見られるハンターを紹介させて頂きます。
※ 本稿はスウェーデン空軍博物館の英文ガイドブックと「続飛べヒコーキ」(講談社、昭和53年)、Wikipediaを参照しました。
J34 Hawker Hunter F.50(F.4)
スウェーデン空軍博物館(リンショーピング)にて
1枚目は2002年7月撮影、この頃は明るい照明でした。以降は
改装後の2014年6月撮影。F.50はスウェーデン向けのF.4型です。
スウェーデンはサーブ35の開発遅延で生じた、防空網の穴を
埋めるため、ハンターを120機発注し、ストックホルム周辺の
基地に1955年から配備しました。レーダーを未搭載ため、昼間
迎撃戦闘機として1969年まで運用されました。
Hawker Hunter F58A(FGA.9) J-4152 & F.58 (F.6)J-4001
スイス空軍博物館(デューベンドルフ)にて 2007年10月撮影
F.58はスイス向けのF.6型、F.58Aはスイス向けのFGA.9型です。
スイス空軍は125機購入し、1958年から1994年まで戦闘爆撃機
として運用しました。
操縦席脇の画はウィリアム・テルを期待したのですが…
山岳地帯のスイスは速度よりも運動性と搭載能力を重視した
ので、スイス国民はハンター導入を決めたのでしょうか。
ホーカーハンターを未採用のドイツでも、ハンターの拝観は
できます。ガトウ展示機はドイツ駐留イギリス空軍部隊の置き
土産ではないかと思います。(リサーチ不足で済みません)
Hawker Hunter F.6 XE-656
技術博物館(シュパイアー)にて 2008年12月撮影
RAFのアクロバット飛行チーム「レッドアローズ」の名称の
元になった、第111飛行中隊アクロバット飛行チーム「ブラック
アローズ」の機体です。ブラックアローズは1956年~1960年に
活動し、1958年のファンボローエアショーでは、ハンター22機
による宙返り編隊飛行を実行し、航空史に名を刻みました。
Hawker Hunter F.6A XG152/20 2014年8月撮影
ドイツ空軍博物館(ガトウ、ベルリン郊外)にて
操縦席後方下部の胴体腹部に見られる膨らみは、30mmアデン
機関砲の空薬莢受けとのことで、2個あります。
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