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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作
フォッカースピン(1/32フルスクラッチ紙模型)
by
TOSHI
フォッカー社の創始者「アントニー・フォッカー」が1911年に開発した単葉機「フォッカースピン」を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。スピン(スパイダー)の名が示すように張り線だらけの華奢な機体です。実機の鮮明な画像が乏しいのでJASのカレンダー原画集から推測しての張り線ですので間違いがあるかもしれません。
右は搭載したアーガス50馬力エンジンの1/12紙模型ですが、細かい型式は少し違っているようです。
主桁はアルミ線を芯にコピー用紙を巻きつけています。張り線無しでも形状は保てます。
張り線はボンドで表面を固めた木綿糸です。プロペラは厚手のコピー用紙をボンドで積層して削り出し、表面を薄手のコピー用紙で化粧貼りしています。
車輪のスポークは竹楊枝を0.5mmに削っていますが、1/32模型には太いので本数はかなり間引いています。
これだけ張り線が複雑だと乗り降りも一苦労ですね。
後のフォッカー・アインデッカーと同様にエルロンはなく翼撓み方式ですが、当時の主流の方式ですね。
プロペラは軽く回る様に細工しています。
プラスチックや金属模型とは違って精密感は望むべくもありませんが敢えて無着色で紙ならではの表現ができればと思っています。
航空黎明期のヒコーキは魅力的な姿をしている物が多いのですが、資料が少ないのが悩みの種です。
来月はサントスデュモン・ドモアゼルをご紹介する予定です。
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