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特集 レベル

      Sikorsky HRS-3(H-19E) Chickasaw
(Revell 1/48 H-19 ヘリコプター(はつかり))

by 大山 盛幹



 初版は1954年に発売されたキットです。小学生の頃、グンゼ版を作り、キャビンの窓ガラスのない不思議なキットだと思った記憶があります。現在ではハセガワが輸入しており、アメリカレベル版が入手可能です。



 さて、20世紀のプラモデル創世記のキットですので、ヒケを埋めたり、パーツを薄くすることが必須ですが、更に21世紀のクオリティにするために、エンジン回りを中心に手を入れてみました。ただ、以前はSwannysmodelsからレジンパーツ発売されていたようですが、現在では入手不可能ですので、すべてのディテールアップパーツは自作となりました(キット完成後、Reskitよりレジンパーツのホイールセットが発売されました)。



 まず、よく目立つ窓ガラスですが、コクピット前の一番大きなものを除き、窓ガラスは透明なCDケースを利用して埋め込みました。また、コクピット横の膨らんだ窓ガラスはアイスクリームの透明なスプーンを利用しました。 



 次に、キャビン内は窓から見える赤いネットのみをプラペーパーで自作しました。機首内は、エンジンケース、エンジン、排気管、エンジンカバー等最少パーツで構成されていますが、実感に乏しく、自作となりました。まずは、補器カバーをエバーグリーンの2.5㎜のプラ板に水蒸気をあてて曲げて作りました。実際は下部がもう少し膨らんだひょうたん型になっており、少し膨らみが足らなかったようです。  できたパーツに0.5㎜角のプラ材で つばをつけます。  



  配線はサカツウの0.3㎜、0.5㎜等の金属線を使用しました。エンジンカバー支持架もプラ板から自作し、軽め穴を開けました。排気管は開口されていませんので、ドリルで開口してあります。左右のエンジン点検扉内側の防火板並びに上部の半円形のつばを自作しました。エンジン防火壁の後ろも両サイドのメッシュから見えるため、それらしく工作しました。



  キットの機首脚はエンジンフレーム下部に接着するようになっていますが、キットのままでは内過ぎるため。取り付け部を自作、前脚上部はプラ棒、下部はキットのパーツを利用して作り直しました。



 コクピットは計器盤、シート、操縦桿と一通りのパーツがセットされていますが、操縦桿は長すぎるので下から1/3程度の所で切断短縮しました。赤いためよいアクセントになるシート後方の消火器をランナーから自作しました。コクピット前部、コクピット下部両サイドのメッシュ部は開口されているだけなので、メッシュを追加しました。メッシュをコクピット下部両サイドは内側から、コクピット前部は外側から接着し、更にプラ板でフレームを再現しました。キットの主脚タイヤをUFOのような形状でしたので、キットパーツと同直径のアキュレイトのP51マスタングのタイヤを利用しましたが、Reskitkのレジンパーツと比べると一回り大きくなってしまいました



  最近のキットと比べ、合わせやリベットを消さないようにと基本工作にも手間取りましたが、外板の重なり具合や凸リベット等実感十分で、60数年前にこのようなキットがあったことは改めて驚くと伴に。現在でも、1/48ではこのキットしかありませんので大変貴重です。
塗装は、1962年厚木基地の救難飛行隊所属機で、デカールはCaracal Models CD48127を使用しました。



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Vol.159  2021 November.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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