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誌上個展

<日本航空史> F-104J 栄光

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム



 F-104も登場させたいと思い、写真はとっくに用意してあったのだが、記事が思いつかなかった。なんとなく興味がわかないのだ。ではプラモデルを作らないのかといえばそんなことはなく、私は結構多く作っている。マルサン1/50、モノグラム1/48、ハセガワ1/72(旧)と(新)、マッチボックス1/72、タミヤ1/100、…ほかにもありそうだが、思い出せない。
 「F-104のプラモデルって、何があったかな」と思い、『おったすけ写真帳』Vol.7の「F-104 STAR FIGHTER」を棚から出してみた。同誌はホビ―ショップワークとハセガワの共同企画で、編集は河野嘉之氏、発売元はハセガワだった。『おったすけ写真帳』を今も持っているモデラーは多いことだろう。
これにキット評のページがある。1/32にハセガワとレベル、1/48にモノグラム、エッシー、レベル、テスター(ホーク)、リンドバーグ。1/72に、エアフィックス、マッチボックス、エレール、ハセガワ(旧)・(新)、エッシー。さらにタミヤ・ベンホビー1/100、クラウン・レベル1/144等々、たくさん紹介してある。驚いたのは、これにハセガワ(新)が掲載されていること。『おったすけ写真帳』Vol.7の発売そのものが、ハセガワの新キットにあわせた企画だったのだな。同誌の発行年は1988年とあるから、もう20数年も前のこと。それは「これが新キットか」と箱を開けた日から20数年が過ぎたということでもあって、その年数が信じられない。



 それはそれとして、『おったすけ写真帳』Vol.7の掲載写真には、翼端タンクを装備していないものが多数ある。特に選んだとしか思えないほど多くの点数が載っている。それ以外にも、模型づくりに役立ちそうなところが写っている写真を厳選してある。『おったすけ写真帳』の名の通りで、それが嬉しい。「もっと写真を大きく使えていれば」「カラー印刷ならば」、それが残念だが、そうなるとこの値段で発売できなかったろう。



 今回の掲載写真のうち、翼端タンクを装備していない写真2点は後方に駐機するキャンバラに時代を感じるが、この機体は機体番号にこそ注目して欲しい。自衛隊の初号機だと思う。カラー写真は、ジェット戦闘機と水着女性の撮影会という催し。時代感がある。


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