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「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」 No.39
九九式高等練習機 (フジミ 1/72)
by
クラキン
「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」のNo.39です。
フジミ1/72の九九式高等練習機をスタンドに乗せてプロペラを回してみました。
【実機について】
1937年頃から急速に実用化された低翼単葉の軍用機に対応する為に、低速安定性に優れた九八式直接協同偵察機を元に開発された練習機です。
九八式直協との違いは主脚のスパッツと後席の旋回機銃が廃止されたことと、後席に操縦装置を追加し教官席に変更されことです。(機首の7.7mm機銃は残し)
一部の機体は立川式九九T複座自家用機という名で民間の航空機乗員養成所でも使用されました。
タイ王国空軍博物館や中国人民革命軍事博物館に現存機が展示されています。
T-6テキサンと同様に前縁に後退角の付いた主翼が特徴です。
【キットについて】
かなり古いキットで、フジミが旧作の再販を止めているようなので、現在は入手できないと思います。
11月号の九七司偵と同様、2008年に中古屋さんで格安で購入した物です。
因みにフジミからは元となった九八式直接協同偵察機も出ていましたが、こちらも現在は発売休止状態です。
キャノピーと胴体の合いが少し悪く、調整が必要なこと以外はバリも少なく、パーツ精度も良いので、作り易いキットです。
モールドは太めの凹でいわゆる「運河彫り」に近いですが、個人的には「好み」です。
リベット表現はありません。
残念ながらパイロットフィギュアは付属していませんので、ジャンクパーツの中から適当なのを選んで乗せました。
デカールは箱絵の1種類のみですが、良質で扱いやすいです。
【製作について】
マイクロモーターでプロペラを電動化し、電源を仕込んだスタンドに乗せた以外は素組みです。
主翼下面とコックピット床の間にスタンドとのジョイント部を脱着式にする為のICソケットを入れるスペースが無いため、スタンドとのジョイントは固定式にしました。
モーターは4mm径の物を使いました。
マーキングは選ぶ余地がないのでキット指定通りですが、詳細は不明です。
橙色の機体なので、発色を良くするために下地にピンクを吹いています。
エンジンカウルと主脚の色は、艦底色に黒を若干混ぜて調色しました。
フレームの多いキャノピーですが、マスキングは探照堂さんのカット済みマスクを使用したので楽ができました。
今回使用したモーターが定格4.5Vなのでスタンドの中に単三電池2本とスイッチを仕込んであります。
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