Home  >J35F-2ドラケン スウェーデン空軍F10航空団第3飛行隊 (ハセガワ 1/48)>特集 ジェット戦闘機>2022年1月号

特集 ジェット戦闘機

J35F-2ドラケン スウェーデン空軍F10航空団第3飛行隊
 (ハセガワ 1/48)

  by 寿



 みんな大好き魅惑の北欧三角戦闘機ドラケンです。
 某日本人傭兵パイロット的なマンガで一躍人気者となり以来皆様を魅了し続けているヒコーキでありますがご多分に漏れずわたくし寿めもしっかりその洗礼を受けた一人でありまして自然と力が入ろうというモノですよ。



 とは言いつつも今回はどストレートのノーマル仕様。ファインモールドのピトー管を取り付けたくらいで色をペタペタ塗って出来上がりというお気楽仕様であります。力が入ったからと言っておひねりこさえた訳では無くって着工から出来上がりまでが三週間足らずという速攻仕様であったというだけですね。何処に労力コストやリソースを投入するかはモデラーの気分次第、個人の自由意志というヤツであります。



 正直デキがすこぶる良くって手をかける箇所など皆無なキット。パーツは少なくて精度ばっちり流石のハセガワ様であります。何も考えずに組んで塗装に注力するのが正解だね。実にストレスフリー。プロポーションも美しいしね。いや~勢いに任せてぱぱぱっと完成するキットは作ってて気持ちが良いのう。実に爽快。個人的にはこの類いのキットを「シアワセキット」呼んでおりますが昨今はめっきり少なくなったような気がするのはわたしの気のせい?コレを新金で出した頃のハセガワ様よ今いずこってな感じです。(この頃のハセガワ様はおねーちゃんやクルマに夢中な感じだしね)



 別に精巧緻密なプラモを否定するつもりは無いんだけれどこんだけ金型技術が上がったんだから主要パーツのみで一発抜きの精密模型、なんて出来ないもんかしらん?「胴体」「翼」「キャノピー」「脚」の4パーツくっつけて出来上がり。武装や脚庫の扉が別パーツなくらいはカンベンしてやろう。機体内部なんて考えなーい。コクピットもデカールだけで充分じゃ。懲りたかったらサードパーティーに頼ればいいぢゃん。でもモールドやプロポーションは妥協無し、みたいな。無理かなやっぱ。



 巷では3Dプリンタなんてアコギな技術がチラホラと出てきているけれどあの辺りは単価がメチャ高いからなぁ。量産向きの技術じゃないよね、デキはスゴいと思うけれど。材質的にも加工が難しそうだしなぁ。でも将来的にはどうなるか分らないから取り敢えず様子見って所です。そんでもスチロール樹脂で安くなったら飛びつくかもしんない。(←調子良すぎ)



 ハセガワ様「作りやすく質の良い素材提供」的なスタンスと新製品はもう止めちゃったんでしょうかね。個人的にはサンニイの五式戦を密かに待ってるんですけど。(飛燕が出たときスグ出ると思ってたのにぃ~)

製作の詳細

 今回制作途中の写真は皆無であります。勢いに任せて突っ走ったら写真撮るの忘れちゃってたという時たまやらかすいつものポカです。面目ない。まぁ見て下さっている方がいらっしゃるかどうか分らないですけれど。

(写真1)ダブルデルタ機、以上。ってな具合にコメントのしようもない実にシンプルな機体です。しかしこんだけ未来的なスタイルの機体が1950年代に計画されしかも戦闘機として実用化されたってのは驚き以外の何物でもありません。ヒコーキ知らない人に「最新鋭機だ」っつっても信用するんじゃないかしらん。


(写真2) 細部と言っても実機がシンプルならキットもシンプルで「これだーっ」ってトピックが無いのがちょびっと寂しいところ。でもコテコテ塗りをカマすならまたとない素材でありまして思う存分やらせて頂きました。正直ベタ塗りだけじゃ間がもたないのよ。 


(写真3) 個人的には細いスジ彫りよりもこれ位太めのヤツが好みですね。マッチボックスのアレ程とまでは言わないけれどやれと言われればあの程度ならまぁなんとか。 


(写真4) ちなみに前脚の後ろに出ている風車は非常時の電力供給用ラムエアタービンなのだそうです。非常用なので油圧低下したときにしか出てこないから運用中駐機状態じゃまず出ている写真が無いです。それと知らずに着けちゃったよ。マルヨンとかのバルカン砲動力供給用とは別の用途ちう訳ですね。 


(写真5) 尻餅防止用の尾輪。離着陸の写真を見ると必須だなと思う次第。デルタ機の宿命で迎え角ハンパ無いです。またエレボンの後縁がバカみたいに厚くって最初は「何やってんだよハセガワ様」と愚痴った挙げ句思わず削りそうになったけど、よもやと思い調べてみたらホンモノもこうなってました。ヤバかった危うく薄っペラにしちゃうところだったよ。キットの形状で正解です。
 以前展示会でココを薄く削っちゃってた作品があって「嗚呼、ブルータスお前もか」と思っちゃったのは内緒。でも薄い方がかっちょええのは確かだね。ものの本では実機のコレを「なまくら」などと書いてありました。うーんそうか、なまくらかぁ。 



  Home>J35F-2ドラケン スウェーデン空軍F10航空団第3飛行隊 (ハセガワ 1/48)>特集 ジェット戦闘機>2022年1月号
Vol.161 2022 January.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE