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  F-15A (モノグラム(バンダイ)1/72)

  by 加藤 寛之



 バンダイがモノグラムの金型で国内生産した、通称「バンダイ・モノグラム」のF-15A。組み図に1977年とあるので、45年くらい前のことになる。この頃のモノグラムやレベルは、なぜかモヤッとした製品が多かった。これもそのひとつだけれども、エアブレーキが小さい初期タイプなので入手してあった。私は、青一色でないとイーグルって感じがしないので、これは大切なキットになる。 



 まず、パーツの点検。
この時代のモノグラムらしく、パーツの一体化が図られているので点数は少ない。胴体上面パーツは主翼上面と水平尾翼が付いている。主翼の外側部分と前縁、動翼は下面側まで造形されている。だから下面側は、胴体の下半分と主翼の内側部分が一体になっている。脚庫の周りの造形はガッカリするほど甘い。でも、脚やタイヤの造形感はなかなかのもの。コックピットは前脚庫の底板を兼ねた大きな床板と背部モールドまで一体のパーツに、板状の正面計器盤、椅子、操縦桿で全て。風防の透明パーツは内面の縁に金型傷があって、そのところがギラついている。パーツが少ないのは組みやすいから助かるが、それでカチッとした成型ならばいいのだが、どのパーツもシャキッとしていない。これは、パーツの合わせが心配だ。
・・・とか思いながら、組む。



 私は胴体から始めた。下面パーツに主脚庫の内部壁面パーツを接着して、これを上面パーツと合わせるだけ。とはいえ、下面側で主翼内側が落ち込んでしまうので、プラ板で高さ調整をする。パーツ間の隙間はかなり大きいが、下面側なのでテキトウに埋めてOKとする。ついでにパイロン取り付け穴も埋めた。これは武器をなるべく付けない私の考え方。
これに、機首両側にある箱状の吸気口を付ける。中身の造形はほぼなく、赤いカバーで隠してしまう合理的なもの。このころの駐機写真をみるとフタをしているものが多いので、これは合理的。垂直尾翼も接着。
ここまで組んだら、真っ直ぐ感や平ら感を出すように軽く削ったり、後縁を削り上げたりして、シャキッとさせる。垂直尾翼の付け根がモヤッとしているので、多少のパテも使って「それなり」程度にきれいにする。
次は前胴。
コックピット部分は、内面を暗く塗っておく。これは透明パーツの傷を目立たなくするための工夫。前脚を後付けできるように加工した程度で、パパッと組む。機首のレドームも接着する。接着剤が固まったら、レドームへの面の流れを修正しながら、全体を整形。コックピットの背部にあるスノコ状の排気口は中央に接着面が走るので、ここは丁寧に整形する。
これをガチッと胴体へ組み込む。結構ガタがあって、「まあ、こんなものか」くらいの超甘精度。
風防周りは難。造形が甘いので隙間が酷い。テキトウにごまかす。風防の傷は、黒を薄く塗れば、内部の黒さと重なって目立たない。風防ワクが太いな、と思うが、これはキットの個性とみてOK。
脚カバーは酷い甘さ。軽く削ってオシマイ。
エンジン排気部は2本一体の1パーツ。ちょっと?モールドが甘いが、ヒコウキの後ろの方で目立たないから、まあいいや。
・・・とか何とか進めて、塗装。



 キット指定にはない、全面水色一色。当然、適切なデカールはないが、どうせ劣化で使えないから気にしない。テキトウに手元にあるものを貼り混ぜてOKとする。注意書きは、面相筆でチョボチョボ描いてオシマイ。私は「青いイーグル」なら、それでいいのだ。
最後に光沢クリアの缶スプレーをプ~~~~~として、完成とした。

  感想。
イイじゃないの~~。イーグルは初期タイプに限る! 色は青だよ、青! 次にイーグルを作るときは、ハセガワのフィン付きエアブレーキのキットかな。塗装は青、青ですよ!


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