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特集 ビンテージキット

 サンダーバード ブルドーザー (イマイ ゼンマイ動力)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 な、なんと55年ぶりにサンダーバードの新作映画が1月7日から全国の映画館で公開となるそうです。1965年の原作テレビドラマのマリオネット撮影を忠実に再現したとのこと。すごいです。
 それに合わせた訳ではあるような ないような、昔昔のイマイのゼンマイ動力 サンダーバードブルドーザーを遺跡から発掘しまして、完成させました。
 2021年10月号にぷうさんの作られた実感たっぷりの同ブルドーザーが掲載されていまして、「いいなー、私も作りたい」という気持ちが沸々とわきまして、原作設定色であるオレンジイエローで製作することとしました。



 イマイのキットは1966年から日本で放映されたテレビドラマと同期して発売されたサンダーバードシリーズの一つです。
プラ部品はオレンジイエローの車体とマホガニー色のキャタピラ部品の2色です。キットの保存が良かったようで、プラ部品はもちろん、ゼンマイメカとゴムタイヤも生きていました。 

実車について

 消火作業とがれき撤去というふたつの役割を果たすジェットブルドーザー。そのドーザーブレードは、カヘリウム・エキストラクトX線のシールドで守られ、耐火性と弾力性に優れている。
このシールドのおかげで、ニトログリセリン弾を込めた強力な火砲を装備できるのだ。爆風で手に負えそうにない火事を吹き消したり、大きなガレキを吹き飛ばしてしまえる。車体後部からは消化水と泡消火剤を放出し、車体を冷却すると同時に消火活動にも貢献する。
(サム・デナム著、大図解 サンダーバードテクニカルマニュアル から引用)

 箱絵に熱線砲が描かれていることから、長い間そう思い込んでいましたが、上記の本によると、Nitro-Gunといい、ニトログリセリン弾砲だそうです。(知らなんだ)
 また、イマイのキットは実車とは後部が違っており かなり想像で模型化されたようです。目立つ6個の高圧式耐熱耐火消火剤タンクがありません。


製作

 1960年代の少年向けプラモデルなので部品点数も少なく、製作は簡単です。キャタピラと動輪はモールドだけでして、実際はタイヤ4個で走ります。子供だましのようではあります。
その代りといってはなんですが、ブルドーザーのブレードは上下に動作します。



 上下車体には一度、サフェーサーを吹き、車体をMrカラー58黄橙色で塗装しました。モールドに沿って艶消し赤のラインを入れましたが、後日、実車写真を改めて見ると、ラインは後方に向かって斜めに入っているようでした。
 ドーザーブレードや動輪、キャタピラなどはシルバー、黒鉄色などで塗り分けとりあえず完成です。
車体側面のFIREFLYの文字が残念ながらキットにはなく 側面がちょっと間が抜けています。
そのうちにデカールを自作するつもりです。

少年時からの夢が一つかないました。



 1960年代のビンテージキットで、イマイは遠い昔に消滅し、サンダーバードシリーズの金型を受け継いだアオシマからもブルドーザーは発売されていないようです。
しかし、ヤフオクを眺めると、出品数が多いので、まだまだ入手は可能なようです。ご興味があれば 探してみてはいかがでしょうか。


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Vol.161  2022 January.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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