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特集 エース塗装

 フォッケウルフ Fw190D-13/R11 "黄色の10"
 (R.V.エアクラフト 1/72)

  by 翔バナイカイ 栗人@ケータイ



1.ゲッツ少佐の"黄色の10"
本機はFw190最末期の機体。そしてこの"黄色の10"はドイツ空軍の名門航空団JG26の最後の司令官フランツ・ゲッツ少佐(63機撃墜)がドイツ敗戦時に搭乗機としていた機体です。ゲッツ少佐は敗戦時に機体ごと英軍に投降し、この機体は現在米国の航空博物館「フライング・ヘリテージ・コレクション」で復元展示されています。エースらしい派手な塗装ではありませんが、実際にエースの搭乗機だった機体が保存されている、という点で希有な存在だと考え、「エース塗装」のお題の下で今回ピックアップしてみました。


迷彩パターンは復元機の写真からできるだけ読み取っています。



2.R.V.エアクラフトのFw190D-13/R11
本キットはクラブの友人からの頂き物。キットのタイトルは「D-12」でしたが、「D-13」として制作しました(両型の差異はペラ軸機関砲の換装だけなので、外形は同じ)。キットは、H社、T社、Edu社の各Fw190キットを「参考にして良いとこ取り」してD-12/D-13に改修したような感じです。全長は11cm短い古いデータのままですが、全体として良好な内容であり、組立は機関砲身や各部アンテナ類を真鍮パイプで作り直した以外はほぼストレートで進め、今回英軍に投降した時の姿にチャレンジしてみました。      


主脚柱の取り付け方法が曖昧だったので角度決めに苦労しました。
(簡易キットにはよくある話)
投降時は左主脚のタイヤはトレッドなし、右主脚のタイヤはトレッドありとなっており、この作品でも再現しましたが、判りますか? 



  実機の塗装は、機体上面はRLM75の上にRLM82/RLM83の不規則迷彩、機体側面はRLM76の上にRLM82/RLM83のこれまた不規則迷彩、機体下面はRLM76、主翼下面は前半RLM75/中央部が無塗装/動翼部分がRLM76、主脚カバーにもRLM82の迷彩あり、といった変則的な内容。不規則迷彩は絶望的な戦況でやけになって塗りたくったような感じで、胴体尾部の防衛部隊識別帯も上面をRLM82で塗りつぶしています。作品の塗装には面相筆を用い短いストロークで少しずつ塗り進める方法を採用。不規則迷彩は復元展示機の写真からパターンを読み取り色鉛筆で下書きした上で塗装しておりできるだけ真似たつもりであります。塗装面にはクリアがけと研ぎ出しを数回繰り返して平滑化し、最後に75%ツヤクリアーをエアブラシして仕上げています。
機体コードナンバーや幹部記号などのマーキングにはEagle Calの本機用デカールを入手できたのでそれを使用。しかしこのデカールは新しい全長データに沿って設計されているようで、このキットに貼ると胴体のカモフラージュパターンと微妙なズレが生じてしまいましたが、見逃して下さい。


 主翼下面はほぼ半分は無塗装。インシグニアも黒十字のみ。敗戦間際の慌ただしさが伺えます。深刻な燃料不足で出撃回数は限られていたと考え汚しは控えめで止めました。


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Vol.162  2022February.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
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