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(Photo) ヤコブレフ Yak-9U 「アムールトラ」
by コルディッツ
博物館実機写真
1991年のソ連解体がなければ、2022年はソ連建国100周年です。
解体を惜しむ者ではありませんが、高校生時代のウォーゲームで赤軍指揮官を演じたせいか、一抹の寂しさを感じます。という訳で、ソ連の「Their Finest Hour」である対独戦に関わる戦闘機を紹介させて頂きます。
ヤコブレフYak-9はYak-7DI戦闘機の発展型で、1942年に初飛行し、第二次世界大戦中期以降のソ連空軍の主力戦闘機として著名です。Yak-9には各種タイプがありますが、大戦終盤に主力だったU型は、発動機をクリモフVK-105(1,180hp)からVK-107 (1,450hp) に強化して、1943年に初飛行した木金混合構造の機体です。戦後 になって、U型の機体構造を金属化した機体がP型で、こちらは朝鮮戦争で活躍しました。
Yak-9の現存機は約10機ありますが、西側諸国で拝観できるのはシアトルの航空博物館だけです。1990年代前半にモスクワで2年間かけてレストアされた機体で、戦後生産のYak-9Pのエアフレームの要素を取り入れ、オリジナルの発動機やプロペラ等を装備し、再生されたU型です。
※ 本稿は航空博物館のHP、円山動物園のHP、Wikipedia、「世界の軍用機図鑑」(コスミック出版)を参照しました。
Yakovlev Yak-9U 白36
航空博物館(シアトル)にて 2009年10月撮影
塗装はドイツ空軍機19機を撃墜したソ連空軍のエース GeorgyBaevsky 機です。ただしWikipediaでは彼の上げた戦果はLa-5によるものとありましたが… まぁいいか。
ライトグリーンのホイールはソ連製造機の定番のようです。
機首の虎は背部が黄色に黒の縞模様、腹部が白色に黒の縞模様なので、アムールトラと思われます。アムールトラは虎族の中で最大の大きさが特徴とされます。捕食されているのはヒトラーのようです。
プロペラのロシア語は調べていません。申し訳ございません。
左操縦席後方には19個のキルマーク。
武装は20mm機関砲ShVAK 1門、12.7mm機関銃UBS 2挺。
Yakovlev Yak-9UM 黄06(再掲)
ダックフォードにて 2009年7月撮影
ロシアのヤコブレフ設計局が製作したYak-9Uの復元機です。
発動機はアリソンV-1710を搭載。やはりヒコーキは飛んでこそ美しいと思います。
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