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誌上個展

<日本航空史> メンターの仲間たち

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム



 「飛行機模型スペシャル」№23に、ミニクラフトのメンター 1/48キットの製作記事が載っていた。今回はそれに触発されて書いたのだが、だいぶ時間が経過してしまった。
世の中には、近代化しながら製造が続く飛行機がある。C-130なんて飛行機がそうだ。初飛行は1954年だという。日本では1967年に初飛行したPX-Sに始まるUS-2もだいぶ長くなったが、C-130に比べればまだまだ。
日本では、メンターの改良型を使い続けている。だいぶ姿を変えたけれども、結局、大気が急変したわけでなく、練習生が突然進化したわけでもないので、飛行機としての耐用年数が近付いたときに、エンジンや機器類の補給、その後に操縦するであろう航空機への準備で何が必要かということが解決できれば、機体は近代化改修して生産すればいい、ということなのだろう(違っていたらゴメンなさい。メーカーの製造力継承や製造コストも大事かも)。



   メンターは、1947年に市場にでたビーチクラフト・ボナンザが始祖だ。V尾翼が特徴の民間機だった。メンターはこれの発展型で1948年12月が初飛行だそうだから、70年くらい前のことだ。富士重工がライセンスを得て製造を始めたのが1954年、自衛隊やフィリピンへの賠償で160機くらい造ったそうだ。 



 陸上自衛隊のLMや海上自衛隊のKMは、考えようによっては多座席への先祖がえり。その後は、エンジンを換えてみたり、換えたエンジンが強くて軽いのだろうか機首を伸ばした関係で垂直尾翼を大きくして後傾させて距離を稼いだり、翼端板を付けて誘導抵抗の削減を図ってみたり、座席を大きな丸いキャノピーで覆ってみたりと、いつのまにか全然違う飛行機になっている。





  今回は、そんなメンターの仲間たちをズラッと並べてみた。<日本航空史>で既に登場したものもあるので該当記事もみてほしい(実はどれが何か私には判別できない)。



 プラモデル界では、私はこどものころにエーダイの1/72キットでボナンザを作ったことがある。全日空のヘリコプターマークを手書きして架空機を作り、楽しかった。この未組み立てキットはアリイ版で倉庫のどこかに持っている。ハセガワも72でメンターをキット化したが、実機にあわせて金型を進化させた。倉庫を探せばたぶん2個持っている。メンターのキットには、牽引車がオマケでついていたように思う。






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