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特集 ハセガワ

A-3B スカイウォーリア (ハセガワ 1/72)  

  by 老人とプラモ

 A-3Bは 米国海軍が1950年頃の核兵器の運用力を持つために開発された艦上攻撃機です。当時の核爆弾は4.5tもあった為、それを運ぶには翼幅23m以上の大型艦上機となってしまったということです。しかし部隊配備が始まった1956年ころには核爆弾は小型化し大きな爆弾倉は必須ではなくなり、しかもA-3Bより小型の戦闘爆撃機にも搭載可能となっていました。当初の用途であった第一線の核攻撃機としての運用は1961年には終了、その後ちょっと大きめのガタイが幸いし 電子戦、空中給油、偵察などの用途に改修されて最終退役は1991年だそうです。第2の人生の方が長いというのは挫折から立ち直ったサラリーマンのようです。


   いざプラモとして作る段になると、やはり市松模様を斜めに巻いたA-3Bに一番魅力を感じます。




 キットは細部に深入りしせず、しかし実機のシルエットは上手く再現されており、自分の好みでした。 


 素組の前輪はちょっと簡素すぎるかも? エンジン・コーンの中心穴がずれているように見えますが照明のせいです。


 古いキットだったのでデカールが少し黄ばんでいました。このアングルで見ると颯爽とした美しさがあります。


 機体下面の白はほんの少し青とグレーを加えてグランプリホワイト風にしました。


★メーカーのハセガワさんに 不満を一つ。ハセガワさんのプラモを作っていてよく起こるのが部品の取付角度が一位に定まらないことです。例えば、A-3Bの主車輪扉が「開位置で、ほぼ水平になる」ということは説明書のどこにも書いていませんし、水平に取り付けるよう誘導するピンやガイドもありません。ネット上で実機の写真を調べれば判る世の中ではありますが、それではプラモを作る人は好事家に限られてしまいます。組み立て説明書には是非、3面図(または局部の説明図など)を付けていただきたいと思います。 


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