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誌上個展

ロワール・ニューポールLN411 (アズール1/72)

  by Nobunaga

ドイツ軍阻止と勇んでみたもののすべて返り討ち。残念な攻撃機であった。



実機について

 1938年6月に初飛行したロワール・ニューポール(以降LNと略す)40急降下爆撃機原型機は 逆ガルの折りたたみ機構付き主翼を持った機体であった。主脚は主翼下に取り付けられた収容室に引き 込まれるがタイヤは一部が露出するようになっている。珍しい機構として方向舵下半分(垂直尾翼後端 :上記写真では判別しにくいが『イカリ』のマークが記されている部分)をヒンジで左右に開くことが できる構造があった。これは急降下時のダイブブレーキとして働くようになっていたが、生産型ではこ のブレーキは廃止されてしまった。  公式試験で尾翼など一部改修が指示されたものの、1939年には生産型(LN401と改称)が納入 開始され陸上基地へ配備された。空軍向けとして主翼折り畳み機構を廃したLN411も製作されたが 空軍は完成した機体をすべて海軍に譲っている。  ドイツ軍の侵攻が始まると当機はドイツ機甲部隊の阻止任務に出撃したが、未帰還率がほぼ100% という大損害を受け、かろうじて生き残った機体はフランス南部で一時対イタリア戦に従事した後は北 アフリカへ逃亡することになってしまった。休戦直前に製作された十数機は枢軸軍に捕獲されているが、 これは保管中の未完成機体とともに連合軍の爆撃で失われてしまった。 *ウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」より引用させていただきました。



初期のアズールキットなのですじ彫りの彫り直しが大変でした。エンジンカバーはへこんでいるのでパテを盛って平らにしたけどもう少しふくらみを出した方がよかった。  



 逆ガル翼はフランス機らしからぬゴツい感じです。一見強そうだけど690馬力のエンジンではパイロットの気力だけではいかんともしがた い性能です。作例を参考にフラップを下げ状態としました。デカールはカルトグラフで発色はいいもののナイフを入れるとぱりぱりと割れてしまいます。



ズボンをはいてるようなダイブブレーキ。機首下面に爆弾架を付けました。

参考資料:MMPBOOKS whiteseries 「FRENCH BOMBERS of WWⅡ」、レプリック誌1999年No.92、その他インターネットに依る実機写真等


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